FXをはじめたいけど悩んでいるという方の中には「リスクの高さ」が気になっている方も少なくないのではないでしょうか。FXは大きなレバレッジをかけられるサービスのためハイリスク・ハイリターンのイメージがありますが、最近では数十円から数百円程度の少額で取引を始めることができるサービスも増えてきています。
そこで、この記事では、少額からリスクをおさえて取引が始められるFXサービス「ネオモバFX」と「マネーパートナーズ」の特徴を比較しながら解説していきます。
目次
- ネオモバFXの特徴
- マネーパートナーズの特徴
- ネオモバFXのメリットは?
3-1.1通貨から取引ができる
3-2.Tポイントを利用してFXができる
3-3.500通貨取引まではスプレッド0円で取引できる
3-4.口座開設キャンペーンを実施していることも - マネーパートナーズのメリットは?
4-1.業界初のトレードレポートサービスを提供
4-2.初心者向けのかんたんトレナビ
4-3.約定力が高くスリッページが発生しづらい
4-4.口座開設から最短翌日で取引ができる - ネオモバFXとマネーパートナーズのデメリット・注意点を比較
4-1.ネオモバFXのデメリット・注意点
4-2.マネーパートナーズのデメリット・注意点 - まとめ
1.ネオモバFXの特徴
ネオモバFXは総合オンライン金融会社であるSBIグループのFXサービスで、Tポイントを軸としたマーケティング事業を展開するCCCマーケティングとの共同出資で設立されたSBIネオモバイル証券が2020年4月27日に提供を開始しました。初心者向けの資産運用サービスに力を入れており、国内の中では比較的新しいFXサービスです。
2.マネーパートナーズの特徴
マネーパートナーズはFX専業の会社であり、2007年に上場、2013年にはFX専業会社の中で国内初の東証プライム上場企業になりました。そのため、FX会社の中では、比較的しっかりとした経営基盤・体制を有しています。
以下では、このネオモバFXとマネーパートナーズの2つの少額FXサービスについて、それぞれ利用することで他にどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
3.ネオモバFXのメリットは?
ネオモバFXのメリットは以下の通りです。
- 1通貨から取引ができる
- Tポイントを利用してFXができる
- 500通貨取引まではスプレッド0円で取引できる
- 口座開設キャンペーンを実施していることも
3-1.1通貨から取引ができる
ネオモバFXでは1通貨から取引ができます。
一般的に少額取引が可能とされるFX会社の多くが、最低取引通貨は1,000通貨からが主流となっています。米ドル/円が110円だった場合、1,000通貨での取引額は11万円となり、最低必要証拠金は4,400円(レバレッジ25倍=取引額の4%の場合)です。
しかしネオモバFXでは「110円」から取引ができるため、レバレッジ倍率を上げなくても少額で取引を行うことが可能です。
FX初心者にとって、レバレッジをかけなくても少額で取引ができるという点は、リスク管理を実際のお金で学べる環境があるという観点からも大きなメリットです。
3-2.500通貨取引まではスプレッド0円で取引できる
ネオモバFXのスプレッドは業界内でも狭い水準にあります。特に米ドル/円のスプレッドは1000通貨取引まではスプレッドが0円で取引ができます。
通貨単位別スプレッド一覧(原則固定) ※2021年1月27日時点
項目 | 1~500通貨 | 501~1,000通貨 | 1,001~10,000通貨 |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 0.0 | 0.0 | 0.2 |
ユーロ/円 | 0.4 | 0.4 | 0.5 |
ポンド/円 | 0.9 | 0.9 | 1.0 |
豪ドル/円 | 0.6 | 0.6 | 1.0 |
※参照:ネオモバ「基準スプレッド一覧」
3-3.Tポイントを利用してFXができる
ネオモバFXではTポイントを利用してFXができます。
Tポイントはカルチュア・コンビニエンス・クラブが提供しているポイントサービスです。全国でもメジャーなポイントサービスで、買い物などの利用金額に応じてポイントが付与されます。
ネオモバFXでは、Tポイントを現金に交換し証拠金として扱うことが可能です。国内のFX会社のなかでTポイントを利用したFXができるのはネオモバFXのみのため、大きな特徴となっています。
3-4.口座開設キャンペーンを実施していることも
ネオモバFXでは新規口座開設をしたユーザーに対して、キャンペーンを実施ていることもあります。キャンペーン内容は、主に新規口座開設+1取引でTポイントの付与などとなっています。例えば、2021年1月1日~29日におけるキャンペーンでは、新規FX口座開設+1取引でもれなく1,500Tポイントが貰えるという内容となっています。
口座開設の際には、キャンペーン内容もチェックしておくと良いでしょう。
4.マネーパートナーズのメリットは?
マネーパートナーズのメリットは以下の通りです。
- 業界初のトレードレポートサービスを提供
- 初心者向けのかんたんトレナビ
- 約定力が高くスリッページが発生しづらい
- 口座開設から最短翌日で取引ができる
それぞれ解説していきます。
4-1.業界初のトレードレポートを提供
マネーパートナーズでは業界初のトレードレポートサービスを提供しています。
トレードレポートとはユーザーの取引通信簿のことで、ユーザーの1か月の取引結果から手法の分析や総合的な採点などが行われ、ユーザーはそれを見て取引を振り返ることができます。
トレードレポートを利用することで取引の課題点を可視化でき、次回以降の取引を改善するための材料にすることができます。
4-2.初心者向けのかんたんトレナビ
マネーパートナーズには初心者向けの「かんたんトレナビ」機能が導入されています。
簡単トレナビは取引に関する補助機能で、エントリータイミングを表示する売買シグナルや、過去相場を参考にこれからの変動相場予測を表示し初心者ユーザーの取引の補助を行ってくれるサービスです。
4-3.約定力が高くスリッページが発生しづらい
マネーパートナーズの強みとして約定力の高さも挙げられます。
FXではその仕組み上、注文した価格とは多少ズレた価格で約定してしまうことがあり、この現象をスリッページと呼びます。また、このスリッページの発生頻度やズレの大小によって、「約定力が高い・低い」と表現されます。
頻繁に取引をする方や、ボラティリティ(価格変動幅)の大きい相場で取引を行う場合は、約定力が高いほどそのメリットを享受しやすくなります。
4-4.口座開設から最短翌日で取引ができる
マネーパートナーズでは最短翌日に口座開設とFXができます。
FX口座の開設には審査があり、会社によっては取引開始までに2~3日かかるところもあります。口座開設の手間と時間が短縮されることで、FX口座の開設に迷われているユーザーの課題解決になります。
5.ネオモバFXとマネーパートナーズのデメリット・注意点を比較
初心者に向いている「ネオモバFX」と「マネーパートナーズ」ですが、メリットだけではなく注意点もあるため、事前に把握をしておきましょう。
5-1.ネオモバFXのデメリット・注意点
ネオモバFXには「自動売買システム」がありません。自動売買システムとはFX取引における売買ロジックをプログラミングし、組み込まれたルールに沿って24時間自動で取引をしてくれる便利な機能です。
これからFXをはじめたいユーザーの中には仕事が忙しく、FXを行う時間が十分に取れないため自動売買システムを利用したい、という方もいるでしょう。しかしネオモバFXでは自動売買システムは導入していないため、裁量取引(手動取引)をするユーザーに向いているFX会社です。
5-2.マネーパートナーズのデメリット・注意点
マネーパートナーズでは同じタイプの口座を複数開設することはできません。例えばパートナーズFX口座を2つ開設し、裁量と自動売買口座で使い分けるということは不可能です。
しかし、マネーパートナーズでは、取引できる通貨ペアの多い「パートナーズFX」と、100通貨から取引できロスカット基準が高い初心者向けの「パートナーズFX nano」の2つのサービスを提供しており、それぞれ一つずつ口座開設をすることは可能です。パートナーズFXでは自動売買を利用、パートナーズFX nanoでは裁量取引と使い分けて利用すれば、複数口座を利用するのと同じになります。
まとめ
ネオモバFXとマネーパートナーズの特徴について解説しました。ネオモバFXとマネーパートナーズに共通しているのは、FX初心者向けのサービスということです。ネオモバFXでは1通貨単位、マネーパートナーズでは100単位(パートナーズFX nanoの場合)から取引が可能で、また両社ともスプレッドが低水準で、初心者向けのツールを用意していることから、気軽に利用できるサービスと言えます。
また、金融大手のSBIグループや、東証プライム上場のマネーパートナーズは上場グループ会社・上場会社としての経営基盤もあり、ユーザーの資金保護やセキュリティ面でも体制が整っています。
この記事を参考に、ネオモバFXとマネーパートナーズの利用の検討を進めてみてはいかがでしょうか。
中島 翔
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