プロトレーダーおすすめの自動売買は?やり方やメリット・デメリットの解説も

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自動売買をやってみたいと思っても、各社特徴が異なっており、どの自動売買がいいのか迷ってしまう投資初心者も多いのではないでしょうか。

ここでは自動売買のメリットやデメリットと、プロトレーダーの筆者が使いやすいと感じる自動売買と使い方を解説していきます。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. FXの自動売買の概要
  2. 自動売買のメリットは?3つ紹介
    2-1.心理的な感情を排除することができる
    2-2.日中でもトレードが自動的に可能
    2-3.トレーダー自体をフォローすることができる
  3. 自動売買のデメリットは?2つ紹介
    3-1.手数料が割高になりやすい
    3-2.相場の大局観は捉えておかないといけない
  4. おすすめの自動売買ツールは?3つ紹介
    4-1.トライオートFX
    4-2.みんなのシストレ
    4-3.iサイクル2取引
  5. まとめ

1.FXの自動売買の概要

FXの自動売買とは設定されたルールに基づいて自動的に売り買いを行ってくれる方法です。

FXといえば自分自身で価格を見ながらクリックしたり指値注文で注文したりするイメージかもしれません。自動売買は自分で注文するのではなく、働いている時も寝ている時も自動的にルールに基づいて売り買いを行ってくれるものです。

そのためルールがしっかりと構築されていれば特に手を動かさずともトレードができるメリットがあります。

2.自動売買のメリットは?3つ紹介

次に自動売買のメリットについて解説します。

2-1.心理的な感情を排除することができる

トレードを行っている時に一番邪魔になるのは「感情」です。心理的な感情を排除することはトレーダー視点で大事です。評価損失がでれば、強いストレスが掛かります。

ストレスが掛かった結果、当初決めたルール通りにトレードができないという事態に陥るトレーダーが多く存在します。しかしルールを守らない限りは安定して利益を出し続けることはできません。

多くのFX初心者はこのストレスで損失を出してしまいます。感情移入を排除することができるのは自動売買の大きなメリットと言えます。

2-2.日中でもトレードが自動的に可能

自動売買はパソコンをオフにしていていてもバックグラウンドで行ってくれます。そのため日中に働いている会社員などの兼業トレーダーでも取引機会を逃にくいと言えます。

自分で行う場合は損切り注文や指値注文で対応しないといけません。しかし自動売買であれば自分で注文を出す必要がないのです。

2-3.トレーダー自体をフォローすることができる

自動売買の機能ではルールを決める以外にも、優秀なトレーダーをそのままフォローすることが可能な自動売買も存在します。トレードは勉強しても上手になる人はすぐになりますが、なかなか上達しない方も当然ながら存在します。

トレードに自信がなくても安定して資産運用を行いたいという場合は、割り切って人に任せるという方法も一手です。

この方法のデメリットは勝っても負けても理由がわからないため、当然ながら自分自身を成長させることはできません。最初のうちは自分自身でルールを考え、損失を出した原因を判断できる物差しを身に着けることも必要でしょう。

3.自動売買のデメリットは?2つ紹介

次に自動売買のデメリットについて解説します。

3-1.手数料が割高になりやすい

自動売買を利用すると、裁量取引と比べた場合にFX会社によってはスプレッドが広くなったりすることもあります。どのくらいコストが割高になるのか自分でチェックするようにしましょう。

3-2.相場の大局観は捉えておかないといけない

自動売買はレンジ相場に強い自動売買のルールから、トレンドフォローに強い自動売買までさまざまに用意されています。相場によって選択すべきロジックは異なります。相場の大局観だけは常に考えておきましょう。

4.おすすめの自動売買ツールは?3つ紹介

次に筆者が考えるおすすめの自動売買ツールを紹介します。

4-1.トライオートFX

トライオートFXはインヴァスト証券が提供している自動売買サービスです。一覧の中から設定方法が決められているため、選択してスタートができるということで手軽に運用を開始できます。

トライオートFX
※取引画面より筆者作成

上記の画像のように過去のトラックレコードから期間損益、ドローダウン等まで確認することができます。どのような運用成績となっているのか視覚的にすぐ判断できるため、使いやすい機能と言えるでしょう。

相関関係のない通貨ペアや戦略を複数織り交ぜて自動売買ポートフォリオを作るという方法があります。パフォーマンスがいいからといって資産の全てを一つに集中させないようにしましょう。

トライオートFXには「ハイブリッド」という種類の自動売買があります。自動売買の戦略自体が通貨分散型プログラムで構築されているため、ポートフォリオを一つで完結するために作られた戦略です。

「ハイブリッド」を一つだけ利用する方法もあるものの、筆者としては通貨だけではなくゴールドや株のETFも組み合わせたポートフォリオがよりベターと考えています。

4-2.みんなのシストレ

みんなのシストレはみんなのFXが提供している自動売買機能です。みんなのシストレのシステムはシンプルで、「気に入ったトレーダーを探してフォローするだけ」になります。

みんなのシストレ
※取引画面より筆者作成

トレーダーの中には自動売買のAIで作られたものもあるため、この点はトライオートFXと似ているとも言えるでしょう。

またみんなのシストレでは「リピート注文」機能が提供されました。
リピート注文
出典:「みんなのシストレ[PR]

リピート注文機能は予め設定した値幅ごとにポジションを積み増していきながら、設定した値上がり幅まで到達したら自動的に利益確定を行うという機能です。

リピート注文機能は「レンジ相場に強い」というメリットがあります。同じ範囲で相場が上下に変動する場合は、何度もエントリーと利益確定のタイミングが訪れます。

レンジ相場が続くと思った場合は利用しつつ、トレンドが出た場合はリピート注文を外してトレンド相場に強い自動売買を選択するという使い方があります。

4-3.iサイクル2取引

外為オンラインの「iサイクル2取引」はリピート型の売買ツールとなっています。自動売買を稼働させるために必要な設定項目は、通貨ペアと為替レートの変動幅、そしてトレンドをどちらかに決めてエントリーを行います。
iサイクル2取引
出典:「外為オンライン」

みんなのFXのリピート注文と似ているものの、iサイクル2取引の場合では、価格の変動幅が想定していたレンジよりも外れた場合には自動的に修正を加えてくれるという点がメリットです。
iサイクル2取引

FX初心者でも買い注文や売り注文を悩まずに自動的に売買してくれます。使い方のポイントは「想定する変動幅をどの程度で設定するのか」ということです。

各通貨ペアで想定される変動幅というのは異なります。変動幅は月の変動率から逆算して設定しましょう。

またチャートからレンジ相場になった場合に、どのくらいのスパンでどの程度の値幅が変動するのか確認して、その間の範囲で設定する方法もあります。

5.まとめ

FXの自動売買におけるメリットとデメリット、そして各社の自動売買ツールと使い方を筆者の私見を交えて紹介しました。

この使い方が全て正しいというわけではありません。慣れてきたら自分自身で使い方を考えながら利用してみるといいでしょう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12