株式会社Gincoが提供する仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」は4月4日、新たにAndroidに対応し、オープンβ版をGooglePlayStoreに公開した。6月までに実施する予定の正式版リリースに向け、顧客からのフィードバックを今後の改善に繋げることを目的としたバージョンとなっている。
2018年11月より開発を進めてきたAndroid OS対応のGincoウォレットでは、ビットコイン、リップル、イーサリアムとERC20を含む10種類に対応しており、それぞれの仮想通貨の管理と送受金を行うことが可能となる。提供機能は、対応通貨の送受金の他、仮想通貨の保管・残高の確認、送受金履歴の確認、お知らせ機能などが提供される。
現時点でまだ利用できない機能は、ポートフォリオ機能、AirDrop機能、手数料変更機能、送金時の指紋認証機能、エクスチェンジ機能となっているが、今回のβ版に寄せられたユーザーの意見を元に、Android版でもiOS版で提供している様々な機能を利用できるよう、開発を進めていくことが発表されている。
Gincoは「ブロックチェーンを誰もが、自由に。」をミッションに掲げ、顧客が資産を安全かつ気軽に管理・利用できるインターフェイスを提供することで、革新的な技術の魅力や効用をユーザーが日常的に利用できるものへと落とし込み、この技術の社会実装を目指していくとしている。
仮想通貨ウォレットに関する事業の実態はどのようなものなのか。3月にメルカリのエンジニア栗田氏が「日本国内における仮想通貨ウォレットの実態調査」と題したレポートを発表し、結果として「ウォレットは収益化された事業ではないことが伺える」と報告している。同氏はレポートにて、ウォレット事業に対する規制に対してイノベーションを阻害することのないよう、事業規模やリスクに応じたルール作りが肝要と言及している。
顧客の資産に関わる仮想通貨の保管やカストディには適切な規制が望まれるが、ブロックチェーンの社会実装を目指す26歳の才能ある若きCEOに期待していきたい。
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立花 佑
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