マネースクエア「トラリピ」の使い方や設定方法は?注文可能な通貨ペアも

株式会社マネースクエアが提供しているトラリピは、自動売買ができる注文方法です。自動売買取引に興味があるという方も多いのではないでしょうか。

今回は、トラリピの特徴や、使い方や設定方法、通貨ペアについても解説していきます。

  1. トラリピとは
    1-1.トラリピで注文できる通貨ペア
  2. トラリピの3つの特徴
    2-1.為替が上下しそうな「範囲」を予想して注文を出す
    2-2.レンジ相場に強く、トレンド相場に弱い
    2-3.短期投資よりも中・長期投資に向いている
  3. トラリピの使い方&設定方法
    3-1.トラリピの注文方法
    3-2.トラリピ・レンジマップの使い方
    3-3.決済トレールの設定方法
  4. まとめ

1.トラリピとは

トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略称で、自動売買取引ができる注文方法です。トラリピでは、自分で決めた価格で、24時間自動で売買を繰り返してくれます。

トラリピの仕組みは、「リピートイフダン」の意味を理解するとスムーズです。図を用いて解説します。
【以下引用トラリピ

トラリピ

「リピートイフダン」とは、決めた価格で売り買いを繰り返すことです。例えば、「1ドル=100円になったら買い、101円になったら売り」という注文設定をした場合、為替が1ドル=100円にタッチする毎に買い、1ドル=101円にタッチする度に売りの注文が執行されます。このように、設定した価格で売り買いが繰り返されることを「リピートイフダン」と言います。
トラリピ

この「リピートイフダン」を、トラップを仕掛けるように広い範囲に注文をたくさん並べ、細かく売り買いを行い、コツコツと利益を積み上げることを「トラップリピートイフダン」、略して「トラリピ」と言います。

つまり、トラリピとは「ある一定の範囲で細かく注文を並べ、売り買いを自動で繰り返す注文方法」のことです。

トラリピについて詳しくはマネースクエア「トラリピ」の評判は?でも解説しています。

1-1.トラリピで注文できる通貨ペア

トラリピでは、15通貨ペアの注文が可能です。(2021年9月時点)

  • 米ドル/円
  • ユーロ/円
  • ユーロ/米ドル
  • ユーロ/英ポンド
  • 米豪ドル/円
  • 米豪ドル/米ドル
  • 豪ドル/ニュージーランドドル
  • 米ニュージーランドドル/円
  • 米ニュージーランドドル/米ドル
  • 米カナダドル/円
  • 米英ポンド/円
  • 英ポンド/米ドル
  • 米トルコリラ/円
  • 米南アフリカランド/円
  • メキシコペソ/円

20通貨ペア以上を取り扱っているFX会社が珍しくないなか、トラリピで注文できる通貨ペア数は15通貨ペアと、決して多くはありません。しかし、米ドル/円やユーロ/円といったメジャーな通貨ペアに加え、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円といった高金利通貨ペアなど、投資家のニーズのある通貨ペアを取り揃えています。

なお、トラリピを使わない、通常の取引で売買できる通貨ペアも上記と同様です。

2.トラリピの3つの特徴

ここではトラリピの以下3つの特徴を解説します。

  1. 為替が上下しそうな「範囲」を予想して注文を出す
  2. レンジ相場に強く、トレンド相場に弱い
  3. 中・長期投資に向いている

順に見ていきましょう。

2-1.為替が上下しそうな「範囲」を予想して注文を出す

トラリピでは、これから為替がどれくらいまで上がるのか(下がるのか)という「値動き」ではなく、これから為替が上下しそうな「範囲」を予想して、注文を出します。以下は注文に際する一例です。

裁量取引※ 現在、1ドル=100円だ。101円まで上がると思うから、買い注文を出そう
トラリピ 現在、1ドル=100円だ。恐らく下がっても99円、上がったら101円くらいだと思うから、その範囲でトラリピを注文しよう

※裁量取引:システムではなく、自分で判断して取引すること

一方、トラリピでは上がるか下がるかではなく、為替がどの範囲を動くのかを予想して注文を出します。そして、その範囲内で為替が動き続けてくれれば、利益の積み上げが期待できます。さらに、予想した範囲内で為替が動いている限りは、新たな予想をして注文を出す必要がないため、予想をする頻度や時間も大幅に削減することも可能です。

2-2.レンジ相場に強く、トレンド相場に弱い

トラリピでは、指定した為替の範囲内で、売買を繰り返して利益を積み上げていきます。そのため、一定の値幅で為替が上下するレンジ相場では、何度も利益確定売りができる可能性があります。

具体例で考えてみましょう。「1ドル=100円になったら買い、1ドル=101円になったら売り」という注文を出したとしましょう。このとき、100円~101円を含むレンジ相場で、何度も為替が100円~101円を行き来してくれれば、それだけ新規注文と利益確定を繰り返し、細かく利益を積み上げられることができます。

一方、上下どちらか一方向に為替が動くトレンド相場では、トラリピはその効果を最大限発揮することができません。同じく、「1ドル=100円になったら買い、1ドル=101円になったら売り」という注文を出したとします。このとき100円→105円に一気に為替が動くトレンド相場になってしまったら、「100円で買い+101円で売り」の取引が1度しかできず、結果、利益は得られるとしても少ないでしょう。

加えて、トレンド相場が発生し、予想した範囲を含み損が膨らむ方向に外れてしまった場合には、どんどん含み損や損失を抱えていってしまいます。そのため、トラリピにおいては、トレンド相場になるかどうかの見極めは非常に大切です。

ちなみに、トラリピでは「決済トレール」という、決済タイミングがトレンドを追いかけてくれる機能を使えば、トレンド相場でも利益を伸ばせる可能性があります。
決済トレール

ただし、決済トレールは「20銭余計に上がらないと(下がらないと)利益を得られない」というデメリットがあります。そのため、結果として決済トレールを設定しないトラリピよりも収益が悪くなる可能性もあります。

2-3.中・長期投資に向いている

トラリピはトータルの値動きがどれくらいあったのかを示す「総推移」を狙う戦略を採っています。

つまり、トラリピでは為替が上下に動けば動くほど(総推移が大きいほど)、利益をより多く得ることができます。

例えば、トラリピで「1ドル=100円で買い+101円で売り」という注文を出した場合、1回の売買で得られる利益は1円分です。仮に100円~101円間を2回しか上下しなかった場合は、総推移は2円となり、得られる利益は2円分になります。

では、同じ条件で1ドル=100円~101円間を10回上下したらどうでしょう。この場合、総推移は10円になり、10円分の利益を得ることが可能です。

このようにトラリピは総推移が大きければ大きいほど、より多くの利益を得ることができます。その意味で、総推移が小さい短期投資ではあまり利益は期待できず、総推移が大きくなる中・長期投資に向いていると言えます。

3.トラリピの使い方&設定方法

ここでは以下のトラリピの使い方と設定方法について、見ていきましょう。

  • トラリピの注文方法
  • トラリピ・レンジマップの使い方
  • 決済トレールの設定方法

実際の画面も交えて解説していきます。

3-1.トラリピの注文方法

PC用取引ツールにおけるトラリピの注文方法を解説します。
トラリピの注文方法
最初に、画面上部にある「トラリピ注文」をクリックします。
トラリピの注文方法
左下にトラリピの注文画面(上記画像)が出てきます。以下の項目を入力して、注文を出しましょう。

  • 通貨ペア:売買する通貨ペアを選択
  • 売買:売りか買いか、売買の別を選択
  • レンジ:注文を出す為替の範囲の上限と下限を入力
  • 注文金額(万):注文1本あたりの注文金額を設定
  • トラップ本数:レンジ内に何本の注文を仕掛けるかを入力
  • 利益値幅・利益金額:1度の決済でいくらの利益を狙うのか、金額もしくは値幅を入力
  • 追加設定:決済トレールやストップロス※をクリックし、チェックを入れる

※ストップロス:強制的に損失を確定される(=ロスカット)前に、指定の価格で損失を確定させる機能
トラリピの注文方法

注文時の各項目について、詳しく確認したい方は、注文画面の「トラリピが初めての方へ」→「トラリピ注文NAVI」をクリックしましょう。
トラリピ注文NAVI

トラリピ注文NAVIにて、売買ペアやレンジ、注文金額など各項目について、詳しく説明してくれます。

3-2.トラリピ・レンジマップの使い方

トラリピ・レンジマップとは、トラリピ利用者が注文している人気のレンジ(為替の範囲)をグラフ化したものです。
トラリピ・レンジマップ

トラリピ・レンジマップを活用すれば、トラリピが今どのレンジにどれくらい仕掛けられているかを視覚的に捉えることができます。トラリピ利用者の予想は取引の参考にできるでしょう。
トラリピレンジマップ

トラリピ・レンジマップはトラリピの注文画面から、「トラリピが初めての方へ」→「トラリピ・レンジマップ」をクリックすれば、確認することができます。

3-3.決済トレールの設定方法

決済トレールの設定方法は簡単です。トラリピの注文時に、「決済トレール」の項目にクリックをしてチェックを付けるだけです(下記画像参照)。
トラリピ決済トレール

決済トレールはトレンド発生時に、利益の拡大を目指す機能です。しかし、レンジ相場では取引回数が少なくなり、利益の減少につながるため、注意しましょう。

4.まとめ

この記事で見てきたとおり、トラリピには以下のような特徴があります。

  • 為替の「範囲」を予想して注文する
  • レンジ相場に強く、トレンド相場に弱い
  • 中・長期投資でより多くの利益を狙える

トラリピは上手く活用すれば、FXに時間を取られずに利益を積み重ねていけます。ただトレンド相場に弱い、取り扱い通貨ペア数が他のFX会社に比べると少ないなどの面もあります。この記事も参考に、よくトラリピの特徴を理解した上で始めてみましょう。

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庄子 鮎

庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。