初心者がFXで利益を出すコツは?損切りのポイントやトレードで使えるツールの見方も紹介

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2023年4月現在、為替市場は円安一辺倒の相場ではなく、どのように取引していくべきかを悩んでいる方も多いでしょう。

FXでは、トレンドが出た時は大きく稼げる傾向があります。しかしレンジ相場で細かくトレードをするとコストが嵩み、損失が出る恐れがあります。

プロトレーダーの筆者が、FXで利益を出すためのコツを解説します。トレード時に見極めるべきポジションの傾きや、傾きを理解するためのデータについて、見方と取得方法も紹介します。参考にしてみてください。

※本記事は2023年4月17日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。


目次

  1. 初心者がFXで利益を出すコツは?
  2. 損切りを入れるべきポイント
  3. 損切りを強制的に行うための方法
  4. トレードで大切な市場参加者のポジション動向とは
  5. まとめ

1.初心者がFXで利益を出すコツは?

FXで利益が出ないと悩んでいる方は、損切り管理をして放置することも選択肢のひとつです。放置しておけばいいの?と思われる方もいるでしょう。しかし細かくトレードするよりも、結果的にリターンに結びつきやすいと言われています。

一番リターンがよかった投資家は亡くなった人とも言われることがあります。これは、実は何もせず放置する方が、リターンを出せる場合があるということです。損切りで損失を管理しつつ、トレンドに乗り、できる限り放置する方法が収益を得やすいと言えるでしょう。

FX初心者の方は、まず損切りを徹底しましょう。次に損切りラインを引き上げつつ放置することを意識すれば、効率的なトレードができるでしょう。

2.損切りを入れるべきポイント

損切りはレジスタンスラインや、サポートライン等色々な節目と呼ばれるポイントをチャートで見極めて設定してみてください。例として下記のチャートをご覧ください。

ドル円の日足チャート
※図はTradingViewより筆者作成

上記はドル円の日足チャートです。このチャートからロングでエントリーを行う場合、損切りを設定する水準は赤色の水平線の下あたり(黄色の丸印のあたり)か、青色の水平線の下が候補になります。

エントリーを行ったら、すぐに損切りの注文を出しましょう。FX初心者は損切りを入れない、損切りラインを変更するなどにより、より大きな損失を被る場合があります。一度設定した損切りは、変更しないようにしましょう。

3.損切りを強制的に行うための方法

損切りは心理的に負荷が掛かりやすく、損切りラインを変更してしまうFX初心者は少なくありません。しかし損切りを徹底しないと、大きな資産を失う恐れがあります。

損切りを遂行する方法として、ノックアウトオプションを利用が挙げられます。ノックアウトオプションとは、成り行き注文と損切りの注文がワンセットになった注文と理解すれば、分かりやすいでしょう。

損切りがセットになっているため、最初にエントリーしたタイミングで損切りの水準の注文がセットになっており動かせません。損切りに強制力があるということです。

ノックアウトオプションは、「IG証券」で利用できます。

IG証券はチャートが見やすいため、視覚的に分かりやすく注文できるという特徴があります。また、ノックアウトオプションを利用できるため、強制的に損切りをしたい方にとってメリットがあります。

IG証券は通貨数が多く、FXの他にも株価指数、個別銘柄のデリバティブ、コモディティ(原油や金等)、金利等まで取り扱いがあります。幅広くユーザーのニーズに対応した商品を取り扱っています。

ノックアウトオプションは、プロトレーダーの筆者も利用しています。興味のある方は、IG証券ノックアウトオプションの活用方法は?も参考にしてみてください。

4.トレードで大切な市場参加者のポジション動向とは

大事なポジション動向について解説します。損切りの重要性と併せて、知っておきましょう。

ポジション動向とは、市場参加者が現在どちらの方向性に考えが傾いているか、もしくはポジションが傾いているのかを見極めることを指します。ポジションは傾き過ぎると、それ以上同じ方向へは推移しにくくなります。

例え話で説明します。市場には全体で100人のトレーダーがいたとします。ドル安が進行する中、「これからさらにドル安が進むのではないか?」という考えが広がっているとした場合を考えてみましょう。

100人中99人がドルショートでエントリーしているとします。この場合、米国債金利が急低下しても、経済指標がとても弱い数字が出たとしても、追加でドルショートのポジションを構築できる人数は1人しかいません。

ショートを保有している投資家は「なぜドルが下落しないのだろう?」と不安になるでしょう。「一部ドルショートのポジションを解消しておこう」と判断し、ドルショートの買い戻しが発生します。もしドルの下落する材料が出たとしても、ポジションが解消される過程でドルが上昇する動きになるということです。

ニュースではドルの下落材料が出ているにもかかわらず、相場を動かしているのはニュースを見た市場参加者です。参加者の心理を読まないと、相場で勝ちにくいと言えるでしょう。

ポジション動向を確認する手段として、IG証券が新しく画面を作成していたため解説します。

顧客センチメント
※図はIG証券の取引画面より筆者作成

IG証券には、顧客センチメントというデータがあります。投資家がロングとショートを保有している割合が分かります。上記ではドル円について、投資家の52%がショートポジションを、48%がロングを取っていると分かります。

またデイリーや週間や月間ベースで売り買いのバランスもチェックすることができます。トレードを行いながら、ポジションの傾きを視覚的に判断できます。

どちらかのポジションが70%を超える場合は、相場が反転する可能性を意識してみてください。70%はあくまで目安です。より正確に知りたい場合は、通貨ペアごとに、どの程度傾けば相場が反転し始めるのかをチェックしてみてください。

またマーケットデータでは、通貨ペア別に価格変動率を確認できます。時間軸別での価格の変化幅や、時間帯別での価格の変動率をチェックできます。

5.まとめ

2023年4月現在、米ドルが下落し、アメリカは利下げ方向に市場が傾いています。しかし傾き過ぎた場合には、相場は反動が起きやすくなります。

反動の背景には、投資家心理があります。チャートだけでなく、投資家心理にまで目を向けてみてください。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12