FXでスワップポイントを稼ぐ方法は?実際のトレード画面で解説

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低金利通貨を売り、高金利通貨を買うことで受け取ることができる「スワップポイント」。スワップポイント狙いでFXを始めたい方も多いのではないでしょうか。

しかし、スワップポイントを受け取れるのは良いものの、為替レートが不利な方向へ動くと受け取れるスワップポイント以上の損失を抱えてしまう可能性があります。

そこで今回は、為替レートの動きによる損失リスクを抑えてスワップポイントを稼ぐ方法を解説します。実際の画面も紹介しながら解説しますので、低リスクにスワップポイントで稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。

※本記事は9月2日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法
  2. 実践編・低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法
  3. 実践編・GMO外貨とFXネオで実際にトレード
  4. まとめ

1.低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法

低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法は、異なるFX会社のスワップポイントの差に着目した方法です。同じ通貨ペアであっても、受け取れるもしくは支払うことになるスワップポイントはFX会社により異なります。一方、為替レートの動きはA社であろうがB社であろうが、同じです。

この特徴を利用し、同じ通貨ペアを同じ価格で、受け取るスワップポイントの高いA社で「買」ポジションを持ち、A社で受け取るスワップポイントよりも支払うスワップポイントが低いB社で「売」ポジションを持ちます。

この方法を取ることで、為替レートの上下による損益(為替差損益)を限りなく±0にしつつ、「受け取るスワップポイント>支払うスワップポイント」の状態にできるため、低リスクにスワップポイントを稼ぐことができるというわけです。

ただなかなかイメージが付かない方もいらっしゃると思いますので、次に具体的に画面を見ながら確認していきましょう。

2.実践編・低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法

今回はGMO外貨株式会社の「GMO外貨」とGMOクリック証券FXネオで米ドル/円を保有して、低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法を実践してみました。

まず、2社の米ドル/円のスワップポイントです。下記に表としてまとめてみました。

日付 GMO外貨 FXネオ
7月11日(月) 買:+66
売:-86
買:+58
売:-61
7月12日(火) 買:+76
売:-96
買:+60
売:-63
7月13日(水) 買:+300
売:-380
買:+248
売:-260
7月14日(木) 買:+70
売:-90
買:+57
売:-60
7月15日(金) 買:+0
売:-0
買:+0
売:-0
7月16日(土) 買:+0
売:-0
買:+0
売:-0
7月17日(日) 買:+0
売:-0
買:+0
売:-0
7月18日(月) 買:+80
売:-100
買:+63
売:-66
7月19日(火) 買:+70
売:-90
買:+63
売:-66
7月20日(水) 買:+210
売:-270
買:+168
売:-177
7月21日(木) 買:+70
売:-90
買:+56
売:-59

上記表から米ドル/円においては、GMO外貨で受け取れるスワップポイントの方がFXネオで支払うスワップポイントより大きいことが分かります。

例えば、同じ価格で7月21日(木)に米ドル/円をGMO外貨では買いポジションを1万通貨持ち、FXネオでは売りポジションを1万通貨持って翌日に持ち越したとしましょう。

仮に、米ドル/円で0.1円の円安が進んだとすると、GMO外貨の買いポジションは1,000円の含み益が、FXネオでは1,000円の含み損が発生することになり、為替レートの動きによる損益(為替差損益)は、±0円です。

7月21日(木)のスワップポイント

証券会社 GMO外貨 FXネオ
スワップポイント 買:+70
売:-90
買:+56
売:-59

一方、スワップポイントはGMO外貨のポジションで70円を受け取り、FXネオのポジションで59円を支払うことになり、差し引き11円の利益をスワップポイントとして得ることができます。

今回の方法を取ることで、為替レートが上下どちらに振れても為替差益は±0円となる一方、差し引きしたスワップポイント分の利益を継続的に得ることができるようになります。

3.実践編・GMO外貨とFXネオで実際にトレード

今回の方法で、GMO外貨とFXネオで7月21日(木)からポジションを1週間保有してみました。

GMO外貨の保有ポジションは、米ドル/円を平均約定価格138.442円で1万通貨、「買い」ポジションで保有しています。

FXネオの保有ポジションは、米ドル/円を、GMO外貨と同じく平均約定価格138.442円で1万通貨、「売り」ポジションで保有しています。GMO外貨とは売買の方向だけ異なる形です。

そして、GMO外貨とFXネオを1週間保有してみた結果です。下記に評価額をまとめてみました。

為替差損益 スワップポイント
GMO外貨 -26,190円 +490円
FXネオ +26,250円 -424円
差し引き +60円 +66円

為替差損益については取引画像をスクリーンショットするタイミングなどにより、若干違いがあるものの、ほぼ同じと言えるでしょう。スワップポイントに関しては1週間で66円の利益が生まれています。

単純計算では、1週間でスワップポイントによる利益が66円生まれたとすると、年間では約3,500円(66円×52週)の利益が生じます。今回の保有ポジションは1万通貨でしたが、仮に3万通貨を保有すると、スワップポイントによる利益額は1万円を超える計算になります。

ただし、スワップポイントは日々変動しています。現状は米ドル/円に関してはGMO外貨で受け取るスワップポイント>FXネオで支払うスワップポイント、ではありますが、将来的に逆転する可能性もあります。そのため、運用時には定期的に両社のスワップポイントを確認しておきましょう。

4.まとめ

今回は低リスクにスワップポイントを稼ぐ方法を実際に試してみた様子をお伝えしてきました。今回紹介した方法は、特別なテクニックは不要です。投資初心者の方でも実践できるでしょう。

ただし、スワップポイントの変動には十分注意が必要です。興味を持った方は、今回紹介した方法での運用を検討してみてください。

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庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。