資産運用には株式投資や投資信託など、様々な運用方法があります。長期に渡っての資産運用の手段としてFXを検討している方も多いのではないでしょうか。
FXでは自分で相場を分析して行う裁量取引が一般的ですが、自動売買を取り入れると手間を減らして取引を行うことができます。
「自動売買は本当に利益が出るの?」
「自動売買と裁量取引の違いは?」
自動売買と聞いて上記のような疑問が浮かぶ方もいると思います。
この記事では自動売買のメリット・デメリット、利用法について解説します。
目次
- 自動売買を利用するメリット
1-1.手間を減らせる
1-2.取引に必要な時間が減ることで無理なく継続しやすい - 自動売買を利用するデメリット
2-1.裁定取引よりも実質手数料が高い
2-2.相場の変化を見極めなければならない - FXにおける自動売買の利用方法
3-1.ドル円で為替の勉強をする
3-2.自動売買の仕組みを理解する
3-3.長期運用を基本とする - 自動売買を利用できる取引所
4-1.外為オンライン
4-2.みんなのFX - まとめ
自動売買を利用するメリット
FX取引を行う場合には、自動売買で取引をすることで、裁量取引と比べて手間を減らすことができます。理由は以下の2つです。
- 売買する手間を減らせる
- 取引に必要な時間が減ることで無理なく継続しやすい
ポイントを詳しく解説していきます。
1-1.売買する手間を減らせる
自動売買を利用することで売買するタイミングを考える時間を減らすことが出来ます。自動売買は市場が開いている期間であれば24時間自動で取引をするため、ユーザーは仕事やプライベートに集中することができます。
自動売買による時間の拘束のない取引は、多くのビジネスマンや仕事と主婦業をこなしているユーザーにとって、生活の負担になりにくいためメリットがあります。
1-2.取引に必要な時間が減ることで無理なく継続しやすい
自動売買は、裁量での取引に比べて機械的に取引されるため、感情を伴わずに取引することができます。自動売買が長期的に継続しやすい理由にはユーザーのメンタル面への影響があり、中でもメンタルコントロールが重要になります。
取引経験が豊富な場合でも、取引に失敗して損失を出してしまった場合、損失を取り戻そうと感情的になりやすいためです。損失を取り戻そうと感情的になり、更に損失を出してFXから身を引いていくユーザーも少なくありません。
自動売買を利用すれば取引ルールにもとづいて取引をする点が、裁量取引との違いです。
自動売買を利用するデメリット
FXで自動売買を利用する場合のデメリットはどのようなものでしょうか。以下の2つを紹介します。
- 裁定取引よりも実質手数料が高い
- 相場の変化を見極めなければならない
詳しく解説します。
2-1.裁定取引よりも実質手数料が高い
ほとんどの自動売買では、スプレッドだけではなく売買手数料もかかるため、取引コストが高くなります。裁量取引の場合、スプレッドのみが実質の手数料ですが、自動売買ではスプレッドに手数料が上乗せされます。
FX会社によっては、自動売買にかかる手数料が無料なところもありますが、基本的に取引コストは裁量取引よりもかかるということを覚えておきましょう。
2-2.相場の変化を見極めなければならない
自動売買は完全放置とはいかず、相場の変化によって設定を変えたり自動売買を止めたりしなければなりません。例えば、リピート系注文は、レンジ相場に強さを発揮しますが、トレンド相場(明確な値上がり・値下がり基調にある相場)には弱いというデメリットがあります。
トレンド相場なのにレンジ相場用の設定にしてしまうと、大きな損失を出すリスクが高まります。相場環境や資金状況などは、こまめに確認しておきましょう。
FXにおける自動売買の利用方法
自動売買をうまく活用するには、どの様に取り入れていけばよいのでしょうか?ここでは自動売買をより良く利用するための方法を解説していきます。
3-1.ドル円で為替相場の勉強をする
FXをはじめるにあたり、日本における取引量の多い通貨ペアは「ドル円」です。自動売買をはじめ、FXを利用するには相場を見る力が必要になります。
そのためドル円を利用して為替相場を見る習慣を付けましょう。
3-2.自動売買の仕組みを理解する
自動売買と一言でいっても、自動売買にはシステムを作りあげたトレーダーの仕組みが多く組み込まれています。自動売買を利用するのであれば、利用するシステムのロジックを理解する必要があります。
なぜなら、自動売買システムで自動的に利益が出る訳ではないからです。自動売買は組み込まれている仕組みの精度によって取引レベルが変化します。
さらに為替相場の動きは様々であり、損失を生む可能性は常にあるため注意が必要です。
3-3.長期運用を基本とする
自動売買を始めとする投資は、相場の動きに影響されるため、長期運用できる資金で行いましょう。しかし多くのトレーダーは、レバレッジを高くかけハイリスク・ハイリターンで利益を積み上げるいわゆる「ギャンブルトレード」で取引をしています。
FXがギャンブルのような視点で見られてしまう要因のひとつです。FXは余裕を持って利用することでメリットを感じることができます。
自動売買を利用できる取引所
自動売買を利用したい場合に、国内の取引所には自動売買に対応している取引所と対応していない取引所があります。ここでは自動売買が利用できる取引所を2つ紹介します。
4-1.「外為オンライン」
2003年に設立された「外為オンライン」は国内でも比較的長い歴史のある取引所です。外為オンラインでは独自の自動売買取引システム「iサイクル2取引」のサービスを提供しています。
「iサイクル2取引」では初心者でも簡単に設定が可能であり、3つの特徴違う方式を選択して自動で取引をはじめることができます。
- ランキング方式・・・外為オンラインのシミュレーション結果から高い利益を出している注文をランキングで表示して注文を選択できる
- マトリクス方式・・・外為オンラインのシミュレーションをもとに価格変動幅と注文間隔をマトリクス表上に割り出してユーザーの投資戦略をサポートすることができる
- ボラティリティ方式・・・「買い/売りの選択」「参考にする過去の価格変動幅を選択」「対象資産を選択」の3つからリストアップされ、システムにより自動計算された注文可能リストから選択することで自動取引の注文ができる
外為オンラインでは、自分に合う方式を選択することができます。
4-2.「みんなのFX」
1,000通貨から取引が可能で初心者にも始めやすい「みんなのFX」には、自動売買取引サービス「みんなのシストレ」があります。みんなのシストレは成果の高いトレーダーがストラテジー(売買プログラム)を提供しています。
ユーザーは自分の好みや取引スタイルに合ったストラテジーを選択し運用していくことが可能です。取引のスタート後は短期~長期での取引成績をグラフ形式で確認し、ユーザーは資金管理を意識していくだけで運用することができます。
まとめ
FXを始めるか迷っている方も、自動売買を利用することで、取引に必要な時間を減らすことができます。また、FXの自動売買を始めとする投資は、余裕資金で長期視点を持って始めることが大切です。
効率的な運用には、自動売買システムだけに頼らずに為替の勉強をはじめ資金管理などの取引に必要な知識も必要になります。投資の一つの手段として、FXで自動売買を利用した取引の検討を進めてみてはいかがでしょうか。
HEDGE GUIDE 編集部 FXチーム
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