FXでは、取引スタイルによってFX会社を選んでいくことが重要です。国内のFX会社の中でも「DMM FX」と「マネーパートナーズ」は利用者が多く人気があります。この記事では、DMM FXとマネーパートナーズの特徴を解説していきます。
※この記事は2021年6月2日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- DMM FXとマネーパートナーズの特徴の違い
1-1.DMM FXの特徴
1-2.マネーパートナーズの特徴 - DMM FXとマネーパートナーズのメリットを比較
2-1.DMM FXのメリット
2-2.マネーパートナーズのメリット - DMM FXとマネーパートナーズのデメリットを比較
3-1.DMM FXのデメリット
3-2.マネーパートナーズのデメリット - まとめ
1.DMM FXとマネーパートナーズの特徴の違い
はじめにDMM FXとマネーパートナーズの特徴の違いを見ていきましょう。それぞれ強みが違うため、特徴を理解して自分に合うFX会社を選んでいくことが大切です。
1-1.DMM FXの特徴
TVCMやインターネット広告などで目にすることの多いDMM FXは、DMMグループの傘下企業であるDMM.com証券が運営している大手FX会社です。
会社名 | 株式会社DMM.com証券 DMM.com Securities Co.,Ltd |
所在地 | 東京都中央区日本橋2-7-1東京日本橋タワー26階 |
設立年月日 | 2006年12月6日 |
資本金 | 98億円 |
自己資本規制比率 | 366.4%(2020年12月時点) |
国内でもトップクラスの口座開設数
DMM FXは口座開設数が80万口座を突破しています(※2020年8月31日時点)。口座開設数が他社と比べ多いことから認知度や人気の高さが伺えます。インターネット企業の大手「DMMグループ」という強みも利用者が多い理由の一つです。
最短1時間後に取引できるスピード口座開設
DMM FXでは口座開設申し込み~取引開始まで最短1時間で完了します。
短時間で手続きが終わる理由として、ユーザーがスマホ一つで本人確認ができる「スマホでスピード本人確認」を導入しているためです。FX口座開設において必要だった本人確認書類の提出・FX会社からの郵送物受取などを省き、ペーパーレス化することで短時間で口座開設ができるようになりました。
1-2.マネーパートナーズの特徴
以下、マネーパートナーズの会社概要を見ていきます。
会社名 | 株式会社マネーパートナーズ |
所在地 | 東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー33階 |
設立年月日 | 2008年5月9日 |
資本金 | 31億円 ※2020年3月31日時点 |
自己資本規制比率 | 714.2%(2021年3月時点) |
国内でも希少なFX専業会社
マネーパートナーズはFX専業会社です。国内のFX会社の多くは運営元がその他の事業も運営していることが多い中、マネーパートナーズはFX専業で運営をしています。
更に2007年にはFX専業会社初の上場企業、2013年には東証プライム上場企業になっています。
約定力が高い
マネーパートナーズは約定力の高さに強みがあります。つまり、ユーザーが注文した価格からずれて注文が成立してしまう「スリッページ」が発生しづらいのです。
またユーザーの注文がFX会社の都合で取り消されてしまう「約定拒否」のリスクも低くなっています(※ユーザー側の通信状況やレートの有効期限切れ・不正なツールでの注文の場合、注文が発生しない場合があります)。
2.DMM FXとマネーパートナーズのメリットを比較
DMM FXとマネーパートナーズにおける、ユーザーメリットを解説していきます。
2-1.DMM FXのメリット
DMM FXのメリットは以下の通りです。
- デモトレードができる
- 機能性の高い取引ツール
- 広がりにくい競争力のあるスプレッド
デモトレードができる
DMM FXでは本番での取引をはじめる前に「デモトレード」を利用して取引のトレーニングができます。デモトレードはすぐに登録が可能で、本番と同じ仕様のツールおよび同じレートで取引が可能です。PC・スマホ・iPadと対応機種が多いのも強みです。
また過去にはデモトレードユーザーに向けたキャンペーンも実施しており、これからFXを始めたいという方にとっても使いやすいサービスとなっています。
機能性の高い取引ツール
DMM FXでは初心者からベテランまで利用できる高機能の取引ツールを用意しています。
DMMFX PLUS | PC専用取引ツール 取引スタイルに合わせてカスタマイズ可能 |
DMMFX STANDARD | PC・タブレット対応 スマートな画面と操作感でかんたん取引 |
スマホアプリ DMMFX | iPhone・android対応 PCにも劣らない機能性と操作感 |
DMMFX for smart phone | iPhone・android対応 アプリダウンロードが不要 アクセス型取引ツール |
ユーザーの取引スタイルに合わせて使い分けることができる豊富な取引ツールはDMM FXの強みの一つです。
競争力のあるスプレッド
DMM FXのスプレッドは経済指標などの相場急変動時でも広がりにくく、競争力のあるスプレッドが提供されています。取引コストを抑えることができるスプレッドはユーザーにとって重要なポイントです。
通貨ペア | スプレッド |
---|---|
ドル/円 | 0.2銭 |
ユーロ/ドル | 0.3pips |
ユーロ/円 | 0.4銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 |
※2024年1月時点
2-2.マネーパートナーズのメリット
マネーパートナーズのメリットは以下の通りです。
- お客様ニーズに合わせた2つのFX口座
- 連続予約注文で相場環境に適応
- オリジナルで作れるストラテジー
それぞれ解説していきます。
お客様ニーズに合わせた2つのFX口座
マネーパートナーズのFX口座には2つのタイプがあります。
- パートナーズFX
- パートナーズFX nano
2つの口座の特徴は以下のようになっています。
項目 | パートナーズFX | パートナーズFX nano |
---|---|---|
取引可能通貨単位 | 10,000通貨 | 100通貨 |
最低必要証拠金(ドル円) | 44,000円 | 440円 |
ロスカット証拠金維持率 | 40% | 100% |
取引ツール | 全て使用可能 | クイック発注ボード HyperSpeed Touch nano |
最大の違いは取引通貨単位です。パートナーズFX nanoでは少額取引が可能です。したがってFX初心者に向いています。一方、取引に慣れているトレーダーは全機能を利用できるパートナーズFXが向いています。
連続予約注文で相場環境に適応
マネーパートナーズでは「連続予約注文」ができます。連続予約注文とは、指値注文を連続で設定することができるもので、レンジ相場などで売り買いを繰り返す場合などに最適です。スキャルピングなどの細かな短期売買に向いている機能です。
オリジナルで作れる自動売買ストラテジー
マネーパートナーズには自分のストラテジーを作成して自動売買システムを稼働させることができます。
パートナーズFXの「HyperSpeed NEXT」を利用してユーザー自身の取引ロジックをストラテジーとして設定、自動売買システムとして利用します。またバックテスト機能もあり、ユーザーのストラテジーが過去チャートを利用してどのくらいの成績を出せるのかをチェックすることも可能です。
自動売買をはじめたいユーザーにとってありがたい機能です。
3.DMM FXとマネーパートナーズのデメリットを比較
DMM FXとマネーパートナーズのデメリットも比較します。
3-1.DMM FXのデメリット
DMM FXのデメリットは以下の通りです。
- トルコリラ/円(TRYJPY)は非対応
- 「短時間での注文を繰り返し行う行為」は禁止
- 最小取引通貨単位は10,000通貨
トルコリラ/円(TRYJPY)は非対応
DMM FXではトルコリラ円が取り扱い通貨ペアに存在しません。高金利通貨であるトルコリラと円の通貨ペアをスワップポイント目的でトレードする方も少なくありませんが、DMM FXでは取扱がないため注意が必要です。ただし、同じく高金利通貨である南アランド/円(ZAR/JPY)ペアは取引可能です。
「短時間での注文を繰り返し行う行為」は禁止
DMM FXでは「短時間での注文を繰り返し行う行為」は禁止であると規定されています。明確にスキャルピング(秒単位など非常に短いスパンで取引を繰り返す手法)が禁止されているわけではありませんが、ケースによってはこれに該当すると判断される可能性もあります。
最小取引通貨単位は10,000通貨
DMM FXでは最小取引通貨単位が10,000通貨単位となっています。ドル円でも取引には最低数万円の入金が必要となることから、ある程度の資金が必要になる点はデメリットだといえます。
マネーパートナーズなど他社のFX会社では1,000通貨単位以下でエントリーできることもあります。そのため、なるべく少額からFXを始めたいという方や、ポジションをできるだけ分散させてリスクを抑えたトレードをしたいと考える方にとっては不便だといえます。
3-2.マネーパートナーズのデメリット
マネーパートナーズのデメリットは以下の通りです。
- デモトレード非対応
- スワップポイントが低い
- サポート時間が限られる
デモトレード非対応
デモトレードはこれからFXを始める方のファーストステップとしてのみならず、取引ツールの使用感や各種機能をお金をかけずに確認できる仕組みです。マネーパートナーズにはデモトレード機能がないため、最初から実戦となってしまう点には注意が必要です。
スワップポイントが低い
マネーパートナーズではスワップポイントが他のFX会社と比較してやや低い傾向にあるため、長期間ポジションを保有してスワップ金利で利益を出す投資手法には向いているとはいえません。
サポート時間が限られる
マネーパートナーズのお客様サポートは24時間対応ではなく、また平日のみの対応となっているため注意しましょう。深夜から早朝にかけての間しかトレードできない方や、外国に住んでおり時差の関係でサポートが受けづらい場合にはデメリットになります。
まとめ
DMM FXとマネーパートナーズの特徴を解説しました。それぞれ特徴に違いがあるため、自分のライフスタイルや取引スタイルに合わせてFX会社を選ぶことも大切です。
またFXを始めるにあたり重要なことは「一度利用して体感してみる」ということです。まずは各社が提供しているデモトレードで感覚を掴んでから、少しずつエントリーしていくと良いでしょう。
HEDGE GUIDE 編集部 FXチーム
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