バイナリーオプションのメリット・デメリットは?取扱証券会社も

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資産運用に対する関心が高まる中、相場が上がるか・下がるかを予想する「バイナリーオプション」に注目している個人投資家の方もいるのではないでしょうか。バイナリーオプション(BO)は、二者択一のシンプルな取引構造により、誰でも手軽に取引を行える一方、投機性が高い上、予測するのが難しいという特徴があります。

この記事では、バイナリーオプションについて詳しく知りたい方のために、メリット・デメリット、バイナリーオプションを取り扱っている金融機関をご紹介するので、参考にしてみてください。

※本記事は、2022年1月20日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. バイナリーオプションとは
  2. バイナリーオプションのメリット
    2-1.ルールがわかりやすい
    2-2.少額から取引できる
    2-3.短期間で大きな利益を狙うことが可能
    2-4.損失が限定的
    2-5.オプションを途中で精算できる
  3. バイナリーオプションのデメリット
    3-1.投機性が高い
    3-2.予測が難しい
    3-3.取引機会が少ない
  4. バイナリーオプションができる金融機関
    4-1.GMOクリック証券「外為オプション」
    4-2.FXプライムbyGMO「選べる外為オプション」
    4-3.GMO外貨「オプトレ!」
  5. バイナリーオプションの始め方
  6. まとめ

1 バイナリーオプションとは

バイナリーオプション(binary option)とは、投資対象が一定期間で目標価格より高くなるか、安くなるのかを予測する取引方法です。取引開始から判定までの間、特定の価格が選択した方向に動けば利益、選択した方向に動かず判定時刻を迎えればオプション購入金額分の損失となるのが特徴です。

バイナリーオプションの取引対象となるのは、通貨や株価指数、コモディティなどを原資産とするデリバティブ商品が中心です。一般的な取引方法は、予測が当たった時のペイアウト(利益の払い戻し)倍率が変動する「ラダーオプション」であり、判定基準となるラダー(目標価格)の設定によって倍率が変わってきます。

また、取引開始から判定までの時刻は大体2時間区切り以上となっているため、最短で取引開始から2時間後に利益が確定します。

例えば、ドル円の通貨ペアで目標価格を110円に設定し、判定時刻までに110円以上に上がっていると予測するほうに10,000円投資する場合、ペイアウト倍率を2.0倍に設定すると、判定時刻までに110円以上になっていれば、10,000×2.0=20,000円の利益となります。一方、判定までに110円を下回っていれば、購入金額である10,000円分の損失となる仕組みです。

2 バイナリーオプションのメリット

バイナリーオプションは、仕組みや操作がシンプルなので、投資初心者でも始めやすい取引方法です。また、価格の上下を予測する点でFX(外国為替取引)と似ている一方、FXには無いメリットや特徴もあります。以下、詳しく確認してみましょう。

2-1 ルールがわかりやすい

バイナリーオプションは、一定期間で特定の価格より高くなるか、安くなるのかを予測する取引方法なので、シンプルでわかりやすいルールとなっています。

エントリーから決済まで全て自己裁量で行うFXの場合、タイミングよくエントリーできても、決済タイミングを間違えると損失に繋がりやすいため、高度な取引技術や専門知識、チャートを監視する労力が必要になります。

一方、バイナリーオプションでは、上か下かを予測するだけなので、取引開始後は途中精算等をしない限り、判定時刻まで特に何もする必要がありません。そのため、期間内の値動きが読めれば、誰でも取引できるルールとなっています。

2-2 少額から取引できる

バイナリーオプションは、株式投資や不動産投資のようにまとまった資金を必要としません。ほとんどの金融機関は、1ロット当たり50円前後~1,000円の範囲内で取引可能なので、投資初心者の方でも少額から気軽に参加できます。

2-3 短期間で大きな利益を狙うことが可能

バイナリーオプションの取引時間は、金融庁によって2時間区切り以上と決められています。そのため、取引開始から最短2時間以内に利益が確定し、どの目標価格を選択するかによってペイアウト倍率が変わってきます。

目標価格と現在の価格の差が大きいとペイアウト倍率が高くなり、目標価格と現在の価格の差が小さいとペイアウト倍率は低くなります。言い換えると、高ペイアウト倍率ほど予測通りになる確率は低くなり、低ペイアウト倍率ほど予測通りになる確率は高くなります。

そのため、高価格オプション(高ペイアウト倍率)で取引を行った結果、予測通りに動けば短期間で大きな利益を狙うことも可能です。

2-4 損失が限定的

バイナリーオプションは、予測通りに動けばペイアウト倍率分のリターンを得ることができるので、目標価格によっては大きな利益を狙うことが可能な一方、予測通りに動かなかった場合でも、オプション購入金額と同額以上の損失は発生しません。

例えば、オプション購入金額が10,000円の場合、損失も同額の10,000円なので、FXのようなレバレッジ次第で口座資金を一気に失うリスクを回避できる仕組みとなっています。

このように、損失額をあらかじめ予測できるのは、他の金融取引に見られない特徴です。そのためリスクコントロールもしやすく、初心者の方でも秩序のある取引を行うことができます。

2-5 オプションを途中で精算できる

バイナリーオプションは、判定時刻を待たずにオプション(権利)を行使することも可能です。多くの取扱金融機関は、判定時刻の2分前まで精算可能となっているため、判定時刻前に相場が逆行する兆しがあれば、途中精算して損失を回避することができます。

ただし、オプションの途中精算は、判定時刻に利益を得られる権利を放棄することになるので、予測が当たった時と比べてペイアウト率が下がる点に留意しましょう。

3 バイナリーオプションのデメリット

バイナリーオプションを行う際のリスクや注意点は以下の通りです。

3-1 投機性が高い

バイナリーオプションは、投資信託や積立投資のように長期保有することを目的とした金融商品ではないため、投資より投機に近い性質を持ちます。誰かが損をすれば、誰かが得をするゼロサムゲームの側面が強いため、例えば勘に頼った予測を続けていると、短時間で大きな損失を招く可能性もあります。

3-2 予測が難しい

バイナリーオプションは、上がるか・下がるかを予測するシンプルな取引構造ですが、短期間の値動きを予測するのは簡単ではありません。

例えば、取引対象の原資産であるドル円などの通貨ペアの場合、短期相場は需給や変動要因となるニュースの影響を受けやすいほか、市場にはあらゆる取引スタイルの投資家(スワップ、ヘッジ、投機、長期投資など)が参加しており、短期相場の予測を難しくしています。

3-3 取引機会が少ない

バイナリーオプションの取引は、2時間区切り以上で行われるため、チャンスに巡り合えず、取引機会が少ない場合もあります。例えば、GMOクリック証券の取引時間は1日10回程度と定めれており、判定時刻も決められているので、限られた時間内で焦らずに予測する必要があります。

4 バイナリーオプションができる金融機関

バイナリーオプションができる金融機関は、大手金融機関から小規模の事業者まで様々あります。ここでは、金融庁の登録を受けており、実績豊富な取扱金融機関をご紹介します。

金融機関名 取引タイプ ペイアウト倍率 最低購入金額 1日の取引回数
GMOクリック証券 ラダー 非公開/td>

50~999円 10回
FXプライムbyGMO ラダー 1~20倍 50~999円 10回
GMO外貨 ラダー/レンジ 1~100倍 10~999円 11回

4-1 GMOクリック証券「外為オプション」

GMOクリック証券の外為オプションでは、投資初心者でも使いやすい取引画面や、「プラチナチャートプラス」という高機能なテクニカル分析ツールを使うことができます。取引銘柄は主要通貨ペア5種類と限られているものの、スプレッドは60円程度と業界最狭水準となっているため、コスト負担を抑えたトレードが可能です。

4-2 FXプライムbyGMO「選べる外為オプション」

GMOクリック証券と同じ取引プラットフォームを採用しているため、投資初心者でも操作しやすい取引画面が使えるほか、テクニカル分析ツールである「プライムチャート」や、過去のチャートから類似性を割り出して、将来の変動を予想できる「ぱっと見テクニカル」を使用できるのが特徴です。

4-3 GMO外貨「オプトレ!」

GMO外貨のオプトレでは、「取引の選択肢」「取扱通貨ペア」「1日の取引回数」などが他社よりも多いため、豊富な取引機会や利益獲得チャンスを期待できます。また、一定の範囲内・範囲外を予想する「レンジオプション」取引を活用可能なので、相場状況によってラダーオプションと使い分けるなど、戦略の幅を拡げられます。

5 バイナリーオプションの始め方

バイナリーオプションを始めるためには、最初に口座開設を行う必要があります。ただし、バイナリーオプションを提供している金融機関の中には、金融庁に登録されていない事業者もあり、過去には出金できない等のトラブルに巻き込まれる事例も発生しているので、慎重に選ぶことが大切です。

口座開設は、各金融機関の申込ページから手続きします。口座開設が完了したら、取引口座にログインし、入金を行えば取引を開始できるようになります。また、上記4社のようにクイック入金が可能な金融機関では、即座に入金額が反映されるため、最短即日で取引可能です。

このほか、取扱金融機関によってはデモ取引から始めることも可能なので、投資初心者や、バイナリーオプションの仕組みに慣れたい方にも適しています。

まとめ

バイナリーオプションは、少額から始められる上に仕組みもシンプルなので参入するハードルの低い取引方法です。一方、値動きの予測は難しく、取引戦略や資金管理も重要になるため、初めての方はデモ取引で慣れることも大切です。また、取扱金融機関を選ぶ際は、投資目的、投資資金、求めるサービスなどをしっかりと検討しましょう。

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