米ペンシルベニア大学、授業料の支払いを暗号資産で受付

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米名門ビジネススクールであるペンシルバニア大学ウォートン校は10月28日、短期のブロックチェーン教育コースの授業料を、暗号資産で支払えるよう受付を開始したことを発表した。

利用可能な暗号資産は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USD Coin(USDC)の3種類となっている。決済にはCoinbase Commerceのサービスを利用しており、どのオンチェーンウォレットからでも支払いが可能だという。

まずは、6週間の教育コース「Economics of Blockchain and Digital Assets(ブロックチェーンとデジタル資産の経済学)」に登録した人のみ、暗号資産での支払いが可能になるようだ。このコースは、ブロックチェーンやスマートコントラクトの活用例、自律分散型組織(DAO)の構造などを扱うという。

ペンシルバニア大学ウォートン校は、暗号資産業界のビジネス拡大に伴い、ブロックチェーンの知識を持つ専門家を育成するために、このプログラムを立ち上げたようだ。この業界は雇用が活発化しており、数多くの企業が暗号資産の専門知識を持つ人材を必要としているという。

このプログラムのアカデミックディレクターであるKevin Werbach教授は、「本プログラムは、伝統的な金融、経営、技術など、さまざまなバックグラウンドを持つビジネスプロフェッショナルやエグゼクティブを対象に設計しました」と述べている。現在は受講者を募集中であり、プログラムの開始は1月3日からとなっている。

ペンシルバニア大学ウォートン校は、第45代アメリカ合衆国大統領のDonald Trump氏や、TeslaのCEOであるElon Musk氏、GoogleのCEOであるSundar Pichai氏など、数多くの著名人を輩出している名門ビジネススクールだ。

これまで、米国で授業料の支払いを暗号資産で受け付けている大学は、ニューヨークのキングスカレッジなど限られていた。米国以外では、スイスのルツェルン応用科学大学、ベトナムのFPT大学などが対応している。

米メディアCoinDeskが公開した「ブロックチェーンの学習環境が整っている大学ランキング2021」では、評価ポイントとして学費の高さや補助金制度が設けられていた。暗号資産での支払いが、どのように評価されるのか注目だ。

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec