Googleはビットコインとイーサリアムをはじめとする仮想通貨のトランザクションデータを検索可能にする「Blockchain ETL(Extract、Transdorm、Load)」の開発を始めている。米経済誌のForbesが2月4日付で報じている。
報道によると、GoogleのデータサイエンティストAllen Day氏とオープンソースの開発者のチームは同社のビッグデータ分析プラットフォーム「BigQuery」を利用して、ビットコインとイーサーリアムのブロックチェーン情報をすべて解析するソフトウェア「Blockchain ETL」を開発した。Allen Day氏が今回のツールをリリースする以前は、ブロックチェーンを検索するためには「block explorers(ブロックエクスプローラ)」と呼ばれるソフトウェアが必要だった。
当初はビットコインとイーサリアムだけを対象としていたが、現在ではライトコイン、Zcash(ジーキャッシュ)、DASH(ダッシュ)、ビットコインキャッシュ、イーサリアムクラシックも「BigQuery」に情報をアップロードしている他、XRPについては既にすべてのトランザクション履歴のアップロードが完了しているという。
「Googleはブロックチェーン領域の眠れる巨人だ」、そう語るのはGoogleと提携してブロックチェーンのエンタープライズアプリケーションを販売するBlockAppsのCEOだ。Forbesによると、Googleは既にブロックチェーンに関連する多数の特許を申請しているという。事実、Googleのベンチャー投資を担うGVでは、数多くの仮想通貨スタートアップに対して多大な投資を行ってきた実績もある。いまだにユースケースという観点で明確な報道がされないものの、最近ではGoogleやFacebook、Amazonのような大手IT企業によるブロックチェーンへの取り組みが報じられる機会も増えてきた。引き続き注目していきたい。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【関連記事】XRPとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】Navigating Bitcoin, Ethereum, XRP: How Google Is Quietly Making Blockchains Searchable
仮想通貨取引を始めるなら

HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- コインチェック、暗号資産「SAND」の取り扱いを開始 - 2022年5月24日
- Coincheck NFT(β版)、2つの新たなNFTを取り扱い開始へ - 2022年5月23日
- リップル、世界の炭素市場の規模拡大・強化に1億ドルを投資。炭素市場の品質向上と透明性を実現 - 2022年5月23日
- ウクライナ支援へのチャリティNFT、新たに70点がNFTミュージアムでオークション販売 - 2022年5月20日
- GMOコイン、利用者の暗号資産取引ランキングを公開 - 2022年5月20日