FXで短期投資と長期投資はどう選ぶ?メリット・デメリットや注意点も解説

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FXをする際には短期投資と長期投資のどちらを選べば良いか迷う方もいるのではないでしょうか。それぞれにメリット・デメリットがあるため、一概には言えません。

そこで今回は、短期投資と長期投資の、それぞれの投資スタイル別にメリット・デメリットや注意点、向いている人を解説します。

※本記事は12月27日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. FXは短期投資と長期投資はどっちがいいの?
    1-1.短期投資が向いている人
    1-2.長期投資が向いている人
  2. 短期投資の2つのメリット
    2-1.短期間で利益を狙える
    2-2.塩漬けになるリスクが低い
  3. 短期投資の2つのデメリット
    3-1.取引コストが高い
    3-2.FXに使う時間が長い
  4. 短期投資の注意点
  5. 長期投資の2つのメリット
    5-1.短期的な相場の上下に惑わされにくい
    5-2.FXに時間を取られない
  6. 長期投資のデメリット
    6-1.短期投資と比べて塩漬けになるリスクが高い
  7. 長期投資の注意点
  8. まとめ

1.FXは短期投資と長期投資はどっちがいいの?

短期投資と長期投資のメリット・デメリットを踏まえた、それぞれの投資スタイルが向いている人を解説します。

短期投資 長期投資
メリット
  • 短期間で利益を得られる
  • 塩漬けになるリスクが低い
  • 短期的な相場の上下に惑わされにくい
  • FXに時間を取られない
デメリット
  • 取引コストが高い
  • 取引中は、相場をずっと見ている必要がある
  • 短期投資と比べて塩漬けになるリスクが高い

1-1.短期投資が向いている人

短期投資が向いている人は、FXをする時間のある人です。数秒~1日程度で売買を完結させる短期投資の場合は、パソコンやスマートフォンで値動きを随時確認する必要があるため、長期投資と比べてFXにかける時間が多くなります。

人によっては1日の大半を、取引画面に張り付いて過ごすこともあるでしょう。そのため、時間のある人と相性がいい投資スタイルになります。

短期投資は、短期間で利益を狙いたい方にも向いていますが、リスクが高くなります。

相場はイメージとして、一直線ではなく、ジグザグと推移します。トレンドによってはずっとジグザグと横ばいの場合もあります。短期投資の場合はその細かな値動きをひろって利益を積み重ねます。

相場に上手く乗れば、短期的に利益を積み重ねられる可能性があります。

ただし、短期投資は長期投資と比べて取引コストが高く、投機的な値動きが頻発するため、難易度は高くなります。

短期投資は、時間のある人で、長期投資よりもリスクを取って、利益を上げたいというアグレッシブな投資趣向を持っている人にとってメリットがあります。

1-2.長期投資が向いている人

長期投資が向いている人は、忙しくてFXに時間をかけられない人です。短期投資は人によっては1日の大半を取引画面の前で過ごすほど、FXに時間を取られてしまいます。そのため、忙しい人は長期投資が有力な選択肢になるでしょう。

また数年程度使う予定のないお金がある人も、長期投資と相性がいいと言えます。短期投資の場合は売ったり買ったりを繰り返すため、適宜FX口座からお金を引き出すことができます。

しかし、長期保有する長期投資の場合はそうはいきません。言い換えると、数年以内に使う予定のお金で長期投資をすることはできないのです。

さらに長期投資は、短期的な相場の値動きに一喜一憂する必要がなく、過度な損切りをせずに済みます。損切りはたしかに大切です。

ただ、値動きに惑わされ、少し含み損が出た段階で損切りを繰り返してしまうと、どんどん資金が少なくなり、相場から退場してしまうかもしれません。また損切りばかりしていると、自分には才能がないと考え、FXを辞める人も出てくるでしょう。

その意味で、日々の値動きに惑わされずに長くFXの経験を積みたい方にとっても、長期投資はメリットがあります。

2.短期投資の2つのメリット

ここからは、長期投資と比較した際の、短期投資の以下2つのメリットを改めて解説します。

  • 短期間で利益を狙える
  • 塩漬けになるリスクが低い

2-1.短期間で利益を狙える

短期投資は小さな値動きをひろって利益を積み重ねていくことができるため、短期間で利益を狙うことができます。

例えば、3年間で1ドル=100円から120円まで推移した場合を考えてみましょう。長期投資の場合、3年間で得られる最大の利益は20円分ということになります。一方、短期投資の場合は、1ドル=100円から120円まで推移する過程の、細かな値動きの上下を捉えることで、20円以上の利益を得られる可能性があります。

2-2.塩漬けになるリスクが低い

短期投資は長くても1日程度で売買を完結させるもののため、含み損を抱えて売るに売れない状態である、塩漬けとなる可能性が低くなります。塩漬けになると、ポジションに使用している資金をほかの投資に充てることができません。資金効率の観点から効率が悪くなります。

塩漬けが怖い方にとっては、短期投資は精神的に負担が少なく感じる可能性があります。

3.短期投資の2つのデメリット

続いて短期投資の以下2つのデメリットも改めて整理しておきましょう。

  • 取引コストが高い
  • FXに使う時間が長い

3-1.取引コストが高い

FXの取引コストは売値と買値の差であるスプレッドです。スプレッドは売買の度にかかるため、売買の回数が多い短期投資は長期投資と比べて取引コストは高くなります。

短期投資においては、取引コストの高いことは避けられません。なるべくスプレッドの低いFX会社を選び、取引コストを抑えることが大切です。

3-2.FXに使う時間が長い

短期投資は数秒から1日程度のスパンで売買を完結させて、細かく利益を積み上げていくスタイルです。常に値動きを追う必要があります。そのため、FXに使う時間は長期投資と比べて長くなります。

指定したレートに達するとアラートを鳴らしてくれるアラート機能の活用や、決済注文を事前に出しておけば、取引画面に張り付く時間を減らすことはできるでしょう。

1日の大半をFXに費やしたものの、結局損して終わる場合もあります。

4.短期投資の注意点

短期投資では、損切りポイントを予め決めてからトレードしましょう。含み損を抱えている場面では、もう少し待ったら戻るかもしれないと考え、損切りを先延ばしにしてしまいがちです。しかし、先延ばしを繰り返すと、塩漬けなる可能性が高まります。

損切りを実行するために、新規注文する前に、あらかじめ損切りするタイミングや条件を決めておくのが有効です。タイミングに来たらすぐに損切りを行い、次の取引に切り替えるようにしましょう。

5.長期投資の2つのメリット

短期投資と比べた際の、長期投資の以下2つのメリットを解説します。

  • 短期的な相場の上下に惑わされにくい
  • FXに時間を取られない

5-1.短期的な相場の上下に惑わされにくい

年単位のスパンで投資を行う長期投資は、年単位で大きな影響を及ぼしかねない事象を除いて、短期的な相場の上下を気にする必要がありません。

日々の値動きに一喜一憂することがないため、コツコツ積み上げた利益をドカンと大きな1回の損失で失ってしまう現象、いわゆる「コツコツドカン」をしてしまうリスクも抑えることができます。

5-2.FXに時間を取られない

長期投資は一度ポジションを持ったら、あとは長期保有するだけの投資スタイルです。FXに時間を取られずに済みます。短期投資と比べて浮いた時間をFXの勉強や仕事の時間に充てることで、より時間を有効活用しながら資産を増せる可能性が高まります。

時間という見えない価値を有効活用できる点は長期投資の大きなメリットでしょう。

6.長期投資のデメリット

メリットだけでなく、長期投資のデメリットも押さえておきましょう。

  • 短期投資と比べて塩漬けになるリスクが高い

6-1.短期投資と比べて塩漬けになるリスクが高い

基本的に時間が経てば経つほど通貨の変動幅は大きくなるため、長期保有は短期投資と比べて、塩漬けになってしまうリスクが高くなります。

長期投資でも、トレンドの見極めが重要です。トレンドに沿うポジションを持つことができれば、塩漬けを避け、含み益が期待できます。トレンドが変わったと判断した場合には、すぐに損切りを実行するようにしましょう。

7.長期投資の注意点

長期投資の注意点は、不本意な決済がされないようにすることです。不本意な決済とは、ロスカットのほか、FX以外のことにお金が必要になったがためのFXの資金を取り崩すために行った決済が挙げられます。

不用意な決済がされてしまうと、その場で長期投資が途中終了してしまいます。長期投資のメリットを十分に享受できません。

不用意な決済を防ぐポイント

  • ロスカットを避けるために、ポジション量を調整して、入金額に対して大きな金額で取引しない
  • 資金取り崩しのための決済を避けるために、数年程度は使わないお金で投資する

8.まとめ

FXの短期投資と長期投資はどちらも一長一短があります。FXをする時間がなかなか取れない方は長期投資を検討してみてください。FX取引をする時間を長く取れそうな方で、リスクを取って利益を狙いたい方は短期投資を、検討しましょう。

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庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。