国際送金ソリューションを手がけるRippleは7月29日、同社が手がける大学ブロックチェーン研究イニシアチブ「UBRI(University Blockchain Research Initiative)」に京都大学と東京大学が参加したことを発表した。これにより、UBRIの提携大学は33校となった。
UBRIでは、ブロックチェーン技術の革新や仮想通貨によるデジタル決済など技術開発を加速させるため、世界の一流大学と提携して研究、カリキュラム開発、カンファレンス、イベントおよび奨学金について支援を行っている。Rippleは、資金の提供に加えて、必要に応じて対象研究トピックに関する専門知識および技術的資源を提供することで、大学との協力にコミットしていいる。
京都大学では、工学やビジネス、公共政策などを含む様々な分野に渡るブロックチェーンの将来的な応用に関して、ワークショップや研究プロジェクトが実施されている。現在、複数の大学院生が、移民労働者の送金へのブロックチェーン技術の応用、難民のデジタルIDの管理、京都の伝統産業のサプライチェーンの管理に関する研究を行っているという。
東京大学では、ブロックチェーンと決済関連の公開セミナーを一般向けに開催する予定がある他、金融業界における暗号資産、ブロックチェーンおよびデジタル金融の利用についての規制と監視を行う新たなフレームワークなど、発展する金融システムおよび経済に関連する研究プロジェクトを展開している。
ブロックチェーンが第四次産業革命の一翼を担う技術として注目を集める一方で昨今、ブロックチェーン技術に精通するエンジニアの不足が叫ばれている。次世代のエンジニア、ビジネスリーダー、起業家およびその他の専門家がブロックチェーンがを実務に応用できるようになるための支援を行うRippleの動きに引き続き注目していきたい。
【参照記事】Ripple Expands UBRI Program To Japan, Supports 33 University Partners Across 14 Countries
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立花 佑
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