国際送金ソリューションを提供するリップル社は3月28日、ブロックチェーン技術の発展を推進するコンソーシアム(協働組織)の一つである「ハイパーレジャー(Hyperledger)」に参画した。IBMやLinuxらによって立ち上げられた同コンソーシアムには、今回の発表でリップル社を含めた14社が加盟したことがわかっている。
従来の企業向けILP(インターレジャープロトコル)はJavascriptのみ動作していたが、今回リップル社とハイパーレジャーが提携したことにより、世界中のソフトウェア開発者はJavaでのアクセスが可能になるという。
リップル社と日本のシステムインテグレーターNTTデータの協働により、プログラミング言語Javaでのプロトコル修正が行われたのだ。両社はその後、新たなプロジェクトを「ハイパーレジャーキルト(Hyperledger Quilt)」と名付け、改良されたJavaベースのプロトコルをハイパーレジャーに提出した。
リップル社の最高技術責任者であるステファン・トーマス氏は、同プロジェクトに以下のような好意的な見解を示した。「ハイパーレジャーキルトプロジェクトは、ハイパーレジャーのブロックチェーンと、XRPレジャー、イーサリアム、ビットコイン、ライトコイン、Mojaloop、RippleNetなどの他のILPに対応した支払いシステムとを繋げ、私たちの目指す価値のインターネットのビジョンを実現するものだ。」
今後の目標として、ハイパーレジャーは3つのオープンソースのブロックチェーンプラットフォームを実用化できるまでに発展させ、ブロックチェーンアプリケーションの開発のスピードを上げるための企業向けブロックチェーンツールを立ち上げると発表している。2018年は ハイパーレジャーコンソーシアムにとって忙しい年となりそうだ。
【参照サイト】Ripple Joins Hyperledger Blockchain Consortium
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