ロシア政府がペトロとの関与を否定「フェイクニュースだ」

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ロシア政府は、物議を醸している仮想通貨「ペトロ」をベネズエラ政府がローンチするのを支援したとの報道を全面的に否定した。ロシア外務省のArtyom Kozhin情報・報道局副局長は3月23日、ロシアの高官やビジネスマンとペトロを関連付けたTime Magazineの報道を「フェイクニュース」とし、「露骨な嘘である」と一蹴した。ロシア国営イタルタス通信が報じた。

また、同氏は「ロシア財務省がこのプロジェクトに参画したことはありえない。ベネズエラの経済財務大臣(Simon Zerpa)は2018年2月21日、モスクワで開催された会議で実際にロシアの財務大臣に対して小冊子を手渡している。だが、それはロシアにこの仮想通貨のプロジェクトを通知する目的があっただけだ。」と述べている。

Time Magazineにはあるロシア人企業家とベネズエラのマドゥロ大統領との関係が記されており、ロシアのプーチン大統領が米国主導の制裁措置の回避を助けるためにペトロに署名したとも主張していた。一方で、トランプ大統領はアメリカ市民によるペトロを購入・取引の禁止を計画していると報道されており、ペトロを巡るニュースは仮想通貨関係者以外からも広く注目を集めていた。

ロシア政府のペトロへの関与については今後さらなる検証が必要だが、反米的で国際的に孤立するベネズエラを囲い込む動機は十分にあり得る。ペトロはその成り立ちに政治的要素が大きく絡んでおり、支持者と反対派に大きく分かれていると言えそうだ。さまざまな情報が錯綜しているが、引き続き注目していきたい。

【参考記事】Fake News’: Russian Official Reportedly Denies Involvement with Petro

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