カナダのNinepoint Partnersが、環境を考慮したビットコインETFを5月10日に発表した。ETFを提供するにあたって発生した温室効果ガスを計測し、その分を相殺するための取り組みにETFで得た手数料を利用するという。
Ninepoint Partnersは、ビットコインへの投資に関心を持っているもののESG投資にも魅力を感じている投資家に向けて、新たにカーボンニュートラルなビットコインETFの提供を開始した。
ビットコインは、投資先として有望だと考える人が増えている一方で、マイニングによる環境への負荷が指摘されているのも事実だ。昨今SDGsやESG投資といったテーマが注目を集める中で、Ninepoint Partnersが新たな取り組みを発表している。
Ninepoint Partnersは、ビットコインETFの二酸化炭素排出量を相殺することで、投資家にポートフォリオを多様化するためのより良い方法を提案した。これまでビットコインファンドとして提供していた投資商品をEFTに変更するという。
以前のビットコインファンドは2021年1月に提供が開始され、3億ドル以上の資産を運用していた。世界中でビットコイン関連のファンドが増加する中で、差別化の戦略としてビットコイン投資とESG投資をうまく組み合わせた格好となっている。
Ninepoint Partnersによると、投資家は分散投資を犠牲にすることなく、ポートフォリオにESGソリューションを組み込むことを求め始めているという。
今回の発表に際しNinepoint Partnersは、炭素排出量の分析とカーボンオフセットのサービスを提供するCarbonXとの提携も発表している。CarbonXとの提携により、アマゾンの森林保全プロジェクトを支援していく予定だ。
Ninepoint PartnersのAlex Tapscott氏は、「ビットコインは急速に成長している資産クラスであり、既に重要な金融テクノロジーとなっています。ビットコインがより持続可能な方法で成長を遂げていくために、私たちは自らの役割を果たさなければなりません。」と述べている。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】Ninepoint to Fully Offset Carbon Footprint of Ninepoint Bitcoin ETF
仮想通貨取引を始めるなら
株式会社techtec リサーチチーム
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日