GMOが世界初の円建てステーブルコインを発行開始

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暗号資産取引所GMOコインなどを運営するGMOグループ傘下の米国法人GMO Trustが、日本円に連動したステーブルコイン「GYEN」と米ドルに連動したステーブルコイン「ZUSD」の発行を開始したことを3月2日に発表した。

GMO Trustは、2020年末にGYENの構想を明らかにしており、米国銀行法規制に準拠した日本円連動のステーブルコインとしては世界初になるという。現時点では、GYENおよびZUSDは日本国内居住者は販売対象外としている。

GYENおよびZUSDは、ニューヨーク州金融サービス局より配布されるライセンス制度の元に発行されるステーブルコインだ。GYENの発行に向けた研究開発は、2018年10月より行なってきたという。

ステーブルコインの特徴として、国際送金における手数料の安さや為替の影響を受けづらい点をあげている。現在、世界中で発行されるステーブルコインの総額は250億ドルに及ぶとされ、GYENが日本でも発行できるようになった場合には、新たな国際送金手段としても大きく注目を集めそうだ。

今回の発表に際し、GMO TrustでCEOを務める中村健太郎氏は次のようにコメントしている。

「GMO Trustにとって、これは単にステーブルコインの提供が開始されるというだけではありません。規制を遵守した法定通貨担保型のステーブルコインをTier 1の金融機関などによってご利用いただくことにより、デジタル資産市場全体の規模とユースケースを大幅に拡大させるものだと考えています。」

GYENおよびZUSDは、「価格の安定性」「流動性の高さ」「イーサリアム技術を採用」の3つを特徴としている。特に3つ目の特徴からは、DeFi市場での利用にも期待したい。

ステーブルコイン価格の裏付けとなる担保資産については、公認会計士による監査レポートを毎月開示するという。この点については、ステーブルコインTether(USDT)の発行および管理を行うテザー社が不正を行なったとして多額の和解金を規制当局に支払ったこともあり、厳格な管理体制を整備していることだろう。

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株式会社techtec リサーチチーム

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