ブロックチェーン分析サービスを提供するChainalysisが、DeFiの利用度に応じたランキングを発表した。対象は世界154ヶ国、期間は2019年4月から2020年6月までとなっている。
Chainalysis Global DeFi Adoption Indexは、今回新たに追加されたインデックスだ。暗号資産の普及度を示すChainalysis Global Crypto Adoption Indexとは別で、成長著しいDeFi市場に焦点を当てたインデックスが作成されている。
Crypto Adoption Indexでは、1位がベトナム、2位がインド、3位がパキスタン、4位がウクライナ、5位がケニアとなっていたのに対して、DeFi Adoption Indexでは、1位がアメリカ、2位がベトナム、3位がタイ、4位が中国、5位がイギリスという結果となった。なお、日本はいずれのインデックスにもランクインしていない。
両者の違いとしては、Crypto Adoption Indexの上位を新興国が占めていたのに対して、DeFi Adoption Indexでは上位を先進国が占めている。
Chainalysisによると、DeFi Adoption Indexで上位を占めた国々は、暗号資産黎明期より取引量が多い国となっており、市場が発展した中・高所得国であるとしている。また、暗号資産市場の規制が整備されたことで、一定量の取引がDeFiに流れた可能性もあるだろう。
DeFi市場の特徴としては、通常の暗号資産取引と比べて取引額が非常に大きくなっている点があげられている。この傾向は2021年に入ってから加速しており、DeFi取引全体の約60%が1,000万ドルを超える大規模取引になるという。このデータからは、DeFi市場が機関投資家によって支えられていることがわかると言及した。
レポートでは、今後イーサリアムのガス代価格が下がることで、個人によるDeFi取引が増加することが予想されている。ガス代が高騰している現在は、取引あたりの金額が高めない限り利益をあげることは難しい状況だ。
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】Introducing the Chainalysis Global DeFi Adoption Index
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