楽天ポイントで投資できるサービス2つのメリット・デメリットは?始め方も

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楽天ポイントをたくさん貯めている人にとって、ポイント投資は有効な使い道と言えるでしょう。楽天ポイントでのポイント投資ができるサービスには、楽天証券だけでなく仮想通貨(暗号資産)の楽天ウォレットもあります。

この記事では、楽天ポイントの2つのポイント投資について、メリット・デメリット、始め方などを解説します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定サービスの利用・投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年12月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 楽天ポイント投資とは?
  2. 楽天証券のポイント投資
    2-1.楽天証券のポイント投資のメリット
    2-2.楽天証券のポイント投資のデメリット
    2-3.楽天証券のポイント投資の始め方
    2-4.楽天証券のポイント投資が適している人
  3. 楽天ウォレットのポイント交換
    3-1.楽天ウォレットのポイント交換のメリット
    3-2.楽天ウォレットのポイント交換のデメリット
    3-3.楽天ウォレットのポイント交換の始め方
    3-4.楽天ウォレットのポイント交換が適している人
  4. まとめ

1.楽天ポイント投資とは?

楽天ポイント投資とは、楽天グループのサービスで貯まった楽天ポイントで金融商品が購入できるサービスです。最初は楽天証券の投資信託のみでしたが、国内株式やバイナリーオプションの購入にも楽天ポイントが使えるようになりました。

さらに、楽天証券だけでなく、楽天ウォレットで仮想通貨との交換もできます。ポイントの交換率はいずれも「1ポイント=1円」です。

2.楽天証券のポイント投資

楽天証券のポイント投資は、楽天ポイントを使って株式・投資信託・バイナリーオプションを購入できるサービスです。投資に関心があっても「まとまったお金がない」「損をしたくない」などと不安な人も、ポイント投資なら気軽に始められます。

また、すでに投資をしている人も、貯まった楽天ポイントを有効活用できます。楽天証券でのポイント投資では、ポイントと現金の併用も可能です。

2-1.楽天証券のポイント投資のメリット

楽天証券のポイント投資には、さまざまなメリットがあります。

100ポイントから投資できる

楽天証券の投資信託の最低買付単位は100円なので、100ポイントあれば投資信託の買付ができます。100ポイント以上であれば1円単位で金額を指定できるので、「103ポイント」のように端数のあるポイントを使い切りたいときにも便利です。

株式は1単元(通常は100株)なのでポイントだけの買付は難しいのですが、現金との併用ができるのでポイントの使い切りに有効です。バイナリーオプションは1枚から取引でき、1枚あたり1,000円未満で購入可能です。

ほとんどの投資信託がポイントで購入可能

楽天証券のポイント投資では当初募集期間中の銘柄などを除き、ほとんどの投資信託がポイントで買付できます。楽天証券の投資信託の取り扱い本数は2,660本以上と、ネット証券でもトップクラスです。

投資の初心者から上級者まで、自分のリスク許容度や投資方針に合ったファンドが選択できます。

投資信託の積立に対応している

楽天証券では、ポイントを使った投信積立ができます。投信積立とは、毎月一定額の投資信託を買い付ける投資の方法です。積立の設定をしておくと毎月自動的に買い付けられるので、手間なく資産形成できます。

買付金額に対してポイントが不足している場合は、現金と併用して買付が行われます。ポイントで積立投資ができるサービスはほとんどないため、楽天ポイント投資の大きなメリットの1つと言えます。

NISAとつみたてNISAが利用できる

株式はNISA口座で、投資信託はNISAとつみたてNISAの口座でポイントでの買付が可能です。NISAとは少額投資非課税制度のことで、非課税口座で買い付けた金融商品から生じた運用益が非課税になります。

通常の投資で得た運用益には20.315%の税金がかかります。しかし、NISAまたはつみたてNISAを利用すれば、運用益が全額受け取れるのです。つみたてNISAでポイント投資に対応しているサービスもほとんどないので、楽天ポイント投資の強みと言えます。

楽天SPU(スーパーポイントアップ)の対象

楽天グループでは、SPU(スーパーポイントアップ)というプログラムを提供しています。楽天の各種サービスを利用すると、ポイント倍率が上がる仕組みです。SPUの対象サービスには、楽天証券でのポイント投資が含まれています。

月に1回、ポイントまたはポイントと現金の併用で、1回500円分以上の投資信託を購入すると、楽天市場での買い物のポイントが+1倍になります。楽天市場をよく利用する人なら、SPUはメリットの大きいサービスです。

SPUは積立も対象なので、毎月500円分の投信積立またはつみたてNISAの設定をしておけば、毎月ポイントが+1倍になります。

バイナリーオプションのポイント投資ができる

楽天証券のポイント投資では、他のサービスでは提供されていないバイナリーオプションのポイント投資ができます。バイナリーオプションは、為替相場や株価指数などを対象に、ある期間の予想価格を高いか低いか二者択一で選ぶ取引です。楽天証券では、為替相場のバイナリーオプションを取り扱っています。

バイナリーオプションの取引では、オプション料を支払います。予測が当たると一定の金額の払戻しがあり、オプション料との差額が利益となります。予測が外れるとオプション料を失います。簡単な取引ですが投機的でリスクが高いので、ポイントを使って試してみるのも1つの方法です。

2-2.楽天証券のポイント投資のデメリット

楽天証券のポイント投資のデメリットには以下のようなものがあります。

使えるポイントに上限がある

楽天ポイント投資で使えるポイントには、会員ランクに応じた以下の表のような上限があります。現金を使う投資に比べて、少額の取引しかできない仕組みというわけです。1カ月あたりの上限は楽天グループ全体での利用分であることに注意しましょう。

項目 ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
1注文あたり 3万ポイント 50万ポイント
1日あたり(積立注文) 3万ポイント 50万ポイント
1カ月あたり 10万ポイント 50万ポイント

通常の楽天ポイントしか使えない

楽天ポイント投資には、通常ポイントしか使えません。期間限定ポイントを使い切りたい場合などには、残念ながら利用できないのです。また、他社のポイントやサービスから交換した分のポイントは、ポイント投資には利用できません。

単元株しか買えない

楽天証券では単元未満株の購入ができないため、ポイントで買い付けられる株式は単元株のみです。そのため、ポイントだけで買い付けるのは困難なケースが多いでしょう。

他のポイント投資では、1株からや100円から金額指定で株式を買い付けられるサービスがあります。あまりお金を使わずに株式投資をしたい人には、楽天証券のポイント投資は必ずしも向いているとは言えません。

2-3.楽天証券のポイント投資の始め方

楽天証券のポイント投資を始める手順は、以下のとおりです。

1、証券口座開設

楽天証券の口座を持っていない人は、口座開設をします。バイナリーオプションの取引を希望する人は、FXの口座開設も必要です(総合口座開設時に、「楽天FX口座を申し込む」を選択)。

2、バイナリーオプション口座開設(バイナリーオプションの取引を希望する人のみ)

ログイン後、「マイメニュー」からバイナリーオプション口座を申し込みます。

3、ポイントコースの設定

口座開設完了後、ポイントコースの設定手続きをします。ポイントコースは「楽天証券ポイントコース」と「楽天ポイントコース」の2種類です。ポイント投資をする場合、「楽天ポイントコース」を選択します。

楽天ポイントコースが設定できたら、ポイントで金融商品の買付ができるようになります。

2-4.楽天証券のポイント投資が適している人

楽天証券のポイント投資が適しているのは、以下のような人です。

なるべく損をしたくない投資初心者

投資信託や株式は元本保証ではなく、損をする可能性があります。楽天証券のポイント投資なら、ポイントだけで買付できる商品も多く、お金を使わずに投資を始められます。もし損をしたとても、ポイントで買った分であれば大きなダメージはないでしょう。

まずはお金を使わずにリスクを経験してみたい投資初心者に、楽天証券のポイント投資は適しています。

リスクのある投資をやってみたい人

株式投資やバイナリーオプション投資は比較的リスクが高く、損をする可能性があります。お金を使ってハイリスクな投資をすると、損をしたときにお金を失うのが不安な人もいるでしょう。

投資の元手がポイントならば、ハイリスクな投資でも始めやすくなります。興味のある人は試してみるとよいでしょう。

貯まった楽天ポイントを有効活用したい人

楽天証券の株式は単元株の投資なので、どちらかというと投資経験者向きと言えます。株式投資をしていて楽天ポイントをたくさん保有している人が、売買代金や手数料にポイントを充てるのは有効な活用手段になるでしょう。

2.楽天ウォレットのポイント交換

楽天ウォレットは、楽天グループが運営する仮想通貨取引所(暗号資産交換所)です。楽天ウォレットでは、仮想通貨の販売所取引の現物取引と証拠金取引ができます。

3-1.楽天ウォレットのポイント交換のメリット

ここでは、楽天ウォレットのポイント交換のメリットを紹介します。

楽天ポイントを仮想通貨に交換できる

楽天ウォレットの他の取引所にはない特徴は、楽天ポイントとの連携です。楽天グループのサービス利用で貯まったポイントを仮想通貨と交換できます。「1ポイント=1円」で100ポイントから交換でき、お金を使わずに楽天ポイントだけで仮想通貨に投資できます。

仮想通貨への投資に不安がある人でも、ポイントを使えるなら比較的抵抗なく始められるでしょう。

保有する仮想通貨で買い物ができる

楽天ウォレットでは仮想通貨を楽天キャッシュに変換できます。楽天キャッシュとは、楽天市場などで使える電子マネーの一種で、楽天ペイを楽天キャッシュからチャージして買い物に使うと、1%のポイント還元が受けられます。

仮想通貨を買い物や楽天が提供するサービスの支払いに利用できてポイントが貯まるので、楽天ペイを利用している人にはメリットがあります。

3-2.楽天ウォレットのポイント交換のデメリット

楽天ウォレットのポイント交換にはデメリットもあるので、押さえておきましょう。

取引できる仮想通貨の種類が少ない

楽天ウォレットの取り扱い仮想通貨数は、5種類で、他の取引所と比較すると少なめです。たくさんの種類の仮想通貨を取引したい人は、楽天ウォレットはポイント交換用と割り切り、他の取引所を利用したほうがよいでしょう。

通常の楽天ポイントしか使えない

楽天ウォレットのポイント交換では、通常ポイントのみ利用可能です。期間限定ポイントや、他のポイントから交換した楽天ポイントは利用できません。

交換できる楽天ポイントに上限がある

楽天ウォレットのポイント交換で使えるポイントには、会員ランクに応じた以下の表のような上限があります。1カ月あたりの上限は楽天グループ全体での利用分です。

項目 ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
1注文あたり 3万ポイント 5万ポイント
1カ月あたり 10万ポイント 50万ポイント

楽天SPU(スーパーポイントアップ)の条件が厳しめ

楽天ウォレットでSPUに該当する条件は、月間3万円以上の仮想通貨現物購入(ポイント交換含む)です。この条件をクリアしたときのポイント倍率は+0.5倍と、楽天証券に比べて厳しい条件となっています。

3-3.楽天ウォレットのポイント交換の始め方

楽天ウォレットのポイント交換を始める手順は以下のとおりです。

1、楽天ウォレットの口座登録

楽天会員でない人は楽天会員登録が必要です。楽天会員にログインして、申込フォームに入力します。

2、本人確認

楽天銀行に口座がある場合、口座を連携すれば本人確認が不要です。楽天銀行に口座がない人は、らくらく本人確認を利用します。

3、アプリをダウンロード

口座開設が完了したら、楽天ウォレットアプリをダウンロードします。アプリから交換したい仮想通貨を選び、交換するポイント数を入力します。

3-4.楽天ウォレットのポイント交換が適している人

楽天ウォレットのポイント交換が適しているのは、以下のような人です。

お金を使わずに仮想通貨を買いたい人

楽天ウォレットでは、楽天ポイントと仮想通貨を交換できます。仮想通貨に興味があっても、現金を投入して損をすることが不安な人にとってポイント交換はよいトライアルとなるでしょう。最初はお金を使わずに初めて、慣れてきたら本格的な投資にステップアップも可能です。

楽天ポイントを有効活用したい人

楽天ポイントを仮想通貨に交換すると、交換した仮想通貨が値上がりする可能性があります。普段から楽天ポイントを貯めている人がポイントを仮想通貨と交換しておけば、値上がりしたときに買い物や楽天のサービスにより多く利用可能です。

100ポイント単位で利用できるため、ポイントがそれほど多くない人でも活用できます。もちろんポイントが減る可能性もあるため、リスクを許容する必要はあります。

まとめ

楽天ポイントは楽天ユーザーが効率よく貯められる仕組みになっており、100ポイントから投資に活用できるのでムダがありません。さらに、SPUの対象となるポイント投資もあり、ユーザーにとってメリットの多いサービスです。

楽天証券の投資信託、株式、バイナリーオプションに加え、楽天ウォレットで仮想通貨へ交換できるようにもなり、投資を始めたい人や、ポイントを有効活用したい人など、幅広く使えることが強みと言えます。

楽天ポイントをたくさん貯めている人は、この機会にポイント投資を検討してみるのも良いでしょう。

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松田 聡子

明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。 保有資格:日本FP協会認定CFP・DCアドバイザー・証券外務員2種 運営サイト : 経営体質改善のヒント