オリックス銀行の投資信託の特徴は?メリット・デメリットや始め方を解説

日銀の打ち出した超低金利政策により資産運用に関心が集まる中、ネット銀行を利用した資産運用が注目されています。中でもオリックス銀行の投資信託は、中・長期の資産形成に適したファンドを厳選しており、またESG投資も重視しています。ESG投資はステークホルダーや社会から支持される企業などに投資をすることで長期的なリターンが期待できる投資手法ですので、老後の生活資金の確保や私的年金作りが求められる時代にマッチした投資手法と言えます。

そこで、この記事ではオリックス銀行が提供する投資信託の特徴や、利用するメリットとデメリット、投資信託の始め方について詳しくご紹介します。ネット銀行で投資信託を手軽に始めたい方、ESG投資を検討されている方、長期的な資産形成を検討している方は参考にしてみてください。

目次

  1. オリックス銀行とは
  2. オリックス銀行の投資信託の特徴・メリット
    2-1.中長期投資に向いた投資信託を厳選
    2-2.世界的な潮流になりつつあるESG投資ができる
    2-3.購入時手数料が0円(ノーロード)
  3. オリックス銀行の投資信託を利用する際の注意点・デメリット
    3-1.信託報酬が1.9%かかるファンドも
    3-2.ファンドによってはカントリーリスクや為替変動リスクも
  4. オリックス銀行で投資信託を始める手順
    4-1.「eダイレクト預金口座」をすでに持っている場合
    4-2.「eダイレクト預金口座」を持っていない場合
  5. まとめ

1 オリックス銀行とは

オリックス銀行の前身は1993年に設立された山一信託銀行株式会社で、親会社の山一證券の廃業により1998年にオリックスグループの傘下に入り、商号が「オリックス信託銀行」へ、2011年には「オリックス銀行」へと変更されています。

オリックス銀行では、個人向け取引等でWEB、電話、郵送による販売方式をとり、インターネット等から預金などが気楽に利用できるのが特徴です。個人向けの商品としては次のものが用意されています。

  • 預金(eダイレクト預金、ダイレクト預金)
  • 信託(eダイレクト金銭信託、かんたん相続信託)
  • 投資信託
  • カードローン
  • 不動産担保ローン
  • 不動産投資ローン
  • プライベートバンキング

「※2019年12月時点のウェブサイトより抜粋(キャンペーン等は終了している場合があります)」

2 オリックス銀行の投資信託の特徴

オリックス銀行の投資信託

「※2019年12月時点のウェブサイトより抜粋(キャンペーン等は終了している場合があります)」


URL https://www.orixbank.co.jp/personal/investment/
会社名 オリックス銀行株式会社
本社所在地 東京都港区芝3-22-8 オリックス乾ビル
設立 1993年
代表取締役社長 浦田 晴之
資本金 450億円(2019年9月30日時点)
株主 オリックス株式会社(100%)
購入時手数料 ノーロード(購入時手数料0円)
信託報酬(税込み) 0.3025%~1.958%(※ファンドによって異なる)
購入単位 1万円以上1円単位、もしくは10万円以上1円単位(ファンドによって異なる)
購入代金 購入申込みと同時にeダイレクト普通預金から引き落とし
特定口座(源泉徴収あり) 選択可能(確定申告不要)
投資対象 先進国株式、国内株式、社債、Jリートなど

オリックス銀行は中長期向けの資産運用商品として投資信託を用意しています。投資信託とは、投資家から集めたお金を投資のプロである運用会社が本人に代わって運用するという投資商品です。

商品を購入したあとはプロの専門家(ファンドマネージャー)に任せることができるため、商品の研究に時間を取れない方や投資初心者の方でも安心して始められるのが特徴です。

2-1 中長期投資に向いた投資信託を厳選

オリックス銀行は、日本国内で販売されている数多くの投資信託(ファンド)の中から運用成績に優れ、中長期投資に向いているかどうかなどを判断基準に取り扱い商品を厳選しています。

国内で販売される投資信託は多種多様なタイプが存在しており、その数は現在約6,000本あるとも言われています(出典:投資信託協会 投資信託の全体像(ファンド本数)2019年5月30日時点)。そのため、特に投資初心者の方にとっては、自分に合ったファンドを探したり選んだりするのは容易ではありません。

オリックス銀行では、独自の調査・分析や社外コンサルタント等との連携をもとにファンドを厳選して販売しており、特に中長期投資で将来の資金作りを考えている方などに適したファンドが提供されています。

2-2 世界的な潮流になりつつあるESG投資ができる

ESG投資とは、「Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の3つの観点から企業の持続性を評価し投資する手法」のことです。

2015年の国連サミットでは、世界的な社会問題の増大に対してその解決を図り、持続可能な発展を遂げることを目的とする「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択されました。その結果、企業においてもSDGsの達成に向けた取り組みが要求されており、また世界的なSDGsの達成に伴う大きな需要の取り込みが企業の成長に不可欠と見られています。

世界の企業も環境・社会性・ガバナンスを重視した経営に取り組み始めており、そうした企業を評価・選別して投資することが「ESG投資」と呼ばれています。環境への配慮、社会への貢献、ガバナンスの実施といった経営が必要であり、今後の持続的成長にも繋がると考えられています。

現在は、日本の厚生年金と国民年金の年金積立金の管理・運用を行うGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のほか、大きな資産を長期で運用する世界中のファンドにESG投資が広がっています。

ESG投資は長期投資に適している

ESG投資は、長期的かつ持続的な投資成果を目指すため、短期的な相場の変動や事業環境の変化に惑わされず、長い目線で資産を増やしていきたい方に向いています。また、ESG要因を重視することで、一般的な財務分析だけでは評価することが難しい環境・社会・人権など、将来リスクの兆しが見つけやすくなります。

社会に対して責任を果たさない企業への投資を回避し、その企業の将来リスクに伴う投資リスクを回避できるのがESG投資の特徴です。

「三方よし」の投資手法である

ESG投資は一見すると社会貢献性の強い投資手法にも見えますが、投資成果を犠牲にせず、また投資機会を減少させることなくリターンを追求する「三方よし」の投資手法です。三法よしとは、近江国(現在の滋賀県)で活躍した近江商人の経営理念を指し、売り手と買い手が満足すれば社会貢献につながるという「売り手よし、買い手よし、世間よし」の商売精神をあらわし、現代にも通じる考え方として評価されています。

ESG投資は投資家に対してリターンを、企業に対しては成長をもたらすことで、社会にも良い影響を与えられると考えられています。

2-3 購入時手数料が0円(ノーロード)

一般的な投資信託は、購入時手数料や保有期間に応じた信託報酬が発生しますが、オリックス銀行の場合、購入時手数料は無料(ノーロード)となっています。

購入時手数料 0円
解約時手数料 0円
他社からの移管(入庫)手数料 0円
他社への移管(出庫)手数料 1銘柄につき3,300円
口座管理手数料 0円

*ファンドにより、解約時に信託財産留保額(信託期間の途中に投資信託を換金する際の負担金)が発生するケースがあります。

このようにオリックス銀行ではネット銀行の強みを活かして、購入時手数料の無料化を可能にしています。

3 オリックス銀行で投資信託を始める際の注意点・デメリット

オリックス銀行で投資信託を始める際の注意点・デメリットも見ていきましょう。

3-1 信託報酬が1.9%かかるファンドも

購入時の手数料は0円ですが、ファンドの純資産総額に対して下記の信託報酬がかかります。

オリックスの投資信託の信託報酬一覧(2019年12月時点)

ファンド名 信託報酬(税込み)
オリックス 世界国債ファンド(グローバル・ダイナミック・デュレーション)(為替ヘッジあり) 0.911%
オリックス 世界社債アクティブファンド(為替ヘッジあり) 1.093%
オリックス 先進国株式マーケット・プラス・ファンド 0.921%
朝日ライフ SRI 社会貢献ファンド(愛称:あすのはね) 1.958%
三井住友・配当フォーカスオープン 0.924%
明治安田J-REIT戦略ファンド(毎月分配型)【愛称:リート王】 0.99%
ノーロード明治安田J-REITアクティブ 0.3025%

なかには信託報酬が年1.9%台の投資信託もありますが、こちらはアクティブファンド(ベンチマークを上回る成績を目指すもの)となりますので、投資目的や目標などに応じて他のファンドと使い分けると良いでしょう。それぞれのファンドの内容については、目論見書もしっかりと確認をしてから投資を検討してみて下さい。

3-2 ファンドによってはカントリーリスクや為替変動リスクも

オリックス銀行の投資信託で取り扱うファンドには、それぞれ投資リスクが存在します。たとえば、「オリックス 世界国債ファンド(グローバル・ダイナミック・デュレーション)(為替ヘッジあり)」のファンドの基準価格の変動要因(リスク)は以下のようなものがあります。

  • 価格変動リスク(金利変動リスク)
  • 為替変動リスク
  • 信用リスク
  • カントリーリスク
  • 流動性リスク
  • デリバティブ取引に関するリスク

ファンドによってどのようなリスクがあるかは異なりますので、ファンドを購入する前に投資リスクをきちんと確認するようにしましょう。

4 オリックス銀行で投資信託を始める手順

オリックス銀行で投資信託を開始するには、まず「eダイレクト預金口座」「投資信託口座」の開設が必要になります。申込者が同行にどのような口座を持っているか、持っていないかで手続の流れが以下のように異なるので、それぞれ解説していきます。

4-1 「eダイレクト預金口座」をすでに持っている場合

eダイレクト預金口座を持っている方は以下の3つの手順で申込手続きを進めます。

投資信託口座(特定口座)開設の申し込み

eダイレクト預金口座がある方は、「ログイン/投資信託口座(特定口座)開設のお申し込み」画面からログインして、必要な項目に入力していきます。ログインする場合、eダイレクト預金の「口座番号」と「パスワード」を入力します。「口座番号」については、「お客様カード」で確認することができます。

「申込内容確認書」への署名及び返送

「投資信託口座(特定口座)開設の申し込み」が完了した後、「申込内容確認書」が申込者の自宅に送付されます。「申込内容確認書」へ署名し、必要書類を同封して返送します。有効期限は「3ヶ月以内」となるので注意しましょう。

手続に必要な資料として次の書類等を用意します。

  • 申込内容確認書
  • 本人確認書類
  • マイナンバーの確認できる書類

申込手続完了(書面とメールで案内)

期限内に「申込内容確認書」を返送し問題がなければ、「投資信託口座開設のご案内」が郵送とEメールで案内されます。

投資信託口座の開設完了後は、eダイレクト預金のお客さま専用ページの投資信託メニュー「取引/各種照会」が利用できるようになります。

4-2 「eダイレクト預金口座」を持っていない場合

「eダイレクト預金口座」を持っていない方は、以下のeダイレクト預金口座開設の手続を行い、その開設後に投資信託口座(特定口座)開設を申し込む必要があります。なお、口座開設には10日程度かかります。

口座開設フォームに必要事項を入力

オリックス銀行の口座開設ページ等にある「eダイレクト預金口座開設」ボタンをタップして申込手続を進めます。
まず申し込みに際する同意事項にチェックを入れ、申込者情報等の必要事項を入力していきます。

次に、必要事項の入力後の申込書類、返信用封筒の入手方法を設定します。プリンターを持っている方は、「申込書類、返信用封筒印刷画面へ」ボタンをタップして申込書類や返信用封筒を印刷し、作成します。

プリンターがないなど申込書類の郵送を希望する方は、「申込書類郵送を依頼する」ボタンをタップすれば、オリックス銀行から申込書類、返信用封筒が郵送されます。

申込書類を郵送

口座開設申込書の印字内容を確認の上、口座開設申込書に署名・捺印し、下記の本人確認書類等を返信用封筒に同封して郵送します。

  • 捺印済みの口座開設申込書
  • 本人確認書類
  • マイナンバー(個人番号)の提供書(任意)

手続き完了

申込書類を郵送したあとは、オリックス銀行から「お客様カード」「口座利用仮パスワード」「ご利用ガイド」が送られていきます。

「お客様カード」や「お客様カード」を郵送する際の台紙には、口座番号、ログイン時に使う仮パスワード、各種手続の時に使う確認番号等が記載されているため、大切に保管するようにしましょう。

5 まとめ

オリックス銀行は無店舗販売を主体としたローコスト運営により預金金利が高めで、超短期の定期預金なども提供しています。また、オリックス銀行の投資信託は、環境・社会・ガバナンスに配慮した経営を行う企業を主な投資対象とするESG投資が重視されており、中長期の資産形成を希望する投資家の方に適しています。

なお、オリックス銀行で投資信託を始める際はWEBから簡単に申込みができますが、eダイレクト預金口の保有が前提となっているため、注意してください。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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