IG証券と松井証券のFX、初心者におすすめのFX会社は?投資体験談やスプレッドの比較も

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IG証券と松井証券のFXの、どちらで口座開設をしようか迷っているFX初心者の方もいるでしょう。今回は筆者の体験談も交えて、さまざまな観点からIG証券と松井証券のFXの比較をしてみました。参考にしてみてください。

※本記事は11月7日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. IG証券と松井証券のFXを比較してみた
    1-1.取引単位比較は松井証券のFXに軍配
    1-2.取り扱い通貨ペアはIG証券に軍配
    1-3.スプレッド比較はほぼ互角
    1-4.取引ツールの使いやすさは松井証券のFXに軍配
    1-5.電話サポート時間は松井証券のFXに軍配
  2. IG証券と松井証券のFXの体験談
  3. まとめ

1.IG証券と松井証券のFXを比較してみた

IG証券と松井証券のFXを比較をしてみましょう。

比較項目 IG証券 松井証券のFX
取引単位 1万通貨単位 1通貨単位
取り扱い通貨ペア数 約100通貨ペア 20通貨ペア
スプレッド※ 米ドル/円:0銭
ユーロ/円:0.5銭
ポンド/円:1.0銭
米ドル/円:0.5銭
ユーロ/円:0.5銭
ポンド/円:1.1銭
取引ツールの使いやすさ
電話サポート時間 平日9時~18時 月~金曜日の7時~24時

※2024年6月12日8時時点のリアルタイムレート参考

松井証券のFX

FX初心者の方にとっては松井証券のFXの方がメリットが大きいと言えます。

理由としては少額取引が可能であること、平日24時まで電話サポートがあること、レバレッジ倍率を選択できることが挙げられます。

IG証券

一方IG証券は、取り扱い通貨ペアが豊富なほか、オプション取引の1つノックアウト・オプションを提供しているなど、中・上級者にとってのメリットが豊富です。

松井証券のFXで経験を積んだ後にIG証券の利用を検討してもいいでしょう。

1-1.取引単位比較は松井証券のFXに軍配

取引単位はIG証券が1万通貨単位、松井証券のFXが1通貨単位です。なぜ松井証券のFXの方が初心者におすすめなのか、その大きな理由がこの「取引単位の差」です。取引単位は小さければ小さいほど、少額投資ができます。

その点、松井証券のFXはIG証券の1万分の1の取引金額からFXを始められることになります。そこで以下、メジャーな通貨ペアの両者の最小取引金額および必要証拠金(取引するにあたり入金が必要な金額)を比較してみました。

米ドル/円(1ドル=150円)

IG証券 松井証券のFX
最小取引金額 150万円 150円
必要証拠金 6万円 6円

ユーロ/円(1ユーロ=145円)

IG証券 松井証券のFX
最小取引金額 145万円 145円
必要証拠金 5万8,000円 6円

ポンド/円(1ポンド=170円)

IG証券 松井証券のFX
最小取引金額 170万円 170円
必要証拠金 6万8,000円 7円

松井証券のFXでは、10円もあればメジャーな通貨ペアでの取引を始めることができます。特にいきなり大きな金額を取引するのは怖いと感じる初心者の方は、まずは松井証券のFXで少額からFXに慣れるのも良いでしょう。

1-2.取り扱い通貨ペアはIG証券に軍配

取り扱い通貨ペア数はIG証券が約100通貨ペア、松井証券のFXが20通貨ペアとIG証券の方が多くなります。松井証券のFXは通貨ペアの数は多くないものの、米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などメジャーな通貨ペアの取り扱いはあります。

ただIG証券ではメジャーな通貨ペアの取り扱いも含めて、約100種類を提供していています。

1-3.スプレッド比較はほぼ互角

IG証券と松井証券のFXのスプレッドはほぼ互角と言えるでしょう。以下メジャーな6つの通貨ペアのスプレッドをまとめてみました。

IG証券 松井証券のFX
米ドル/円 0銭 0.5銭
ユーロ/円 0.5銭 0.5銭
ポンド/円 1.0銭 1.1銭
豪ドル/円 0.7銭 0.7銭
NZドル/円 1.1銭 1.2銭
南アメリカランド/円 1.0銭 1.0銭

※2024年6月12日8時時点のリアルタイムレート参考

上記6つの通貨ペアに関して総合的には同程度です。しかし個別に見ると、ユーロ/円やポンド/円にはやや開きがあることが分かります。

何より取引コストを抑えたいという方は、通貨ペアによって両証券会社を使い分けるのも有効です。なおスプレッドは2022年10月28日17時時点のレートを参考にした数字のため、取引時のスプレッドとは乖離がある可能性があります。

1-4.取引ツールの使いやすさは松井証券のFXに軍配

取引ツールの使いやすさは松井証券のFXに軍配が上がると感じました。

ただし、これはあくまで松井証券のFXの初心者向け取引ツール「FXお客様サイト」とIG証券の「Webブラウザ版取引システム」を比較した場合です。

松井証券のFXお客様サイトは機能がシンプルなため、使いやすさは抜群です。一方、IG証券の取引ツールはFXお客様サイトと比べると、機能が豊富という理由で、操作に慣れるまで時間がかかるかもしれません。

IG証券のWebブラウザ版取引システムも高機能取引ツールとしては十分操作性が高く、使いやすい部類でしょう。松井証券のFXの高機能取引ツール「FXトレーダー・プラス」と比べると、IG証券の取引ツールの方がデザイン性に優れ、見やすいし、使いやすいと感じる人も多いのでしょう。

1-5.電話サポート時間は松井証券に軍配

電話サポート時間は松井証券の方が長く、初心者の方にはメリットが大きいです。

IG証券 松井証券
電話サポート時間 平日9時~18時 平日7時~24時

松井証券のヘルプデスクは、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)主催の「HDI格付けベンチマーク」2022年【証券業界】において、最高評価の3つ星を12年連続で獲得した実績があります。電話サポートのレベルも高いと言えるでしょう。

2.IG証券と松井証券のFXの体験談

筆者は実際にIG証券の「Webブラウザ版取引システム」と松井証券の「FXお客様サイト」でFXをしてみました。

IG証券の「Webブラウザ版取引システム」
※以下画像は全て取引画面より筆者作成

こちらがIG証券の「Webブラウザ版取引システム」の取引画面です。松井証券の「FXお客様サイト」と比べると、画面レイアウトの自由さや機能の充実さが特徴です。

ただし、筆者は使い始めた当初、「どこをクリックすれば画面が大きくなるのだろう」「この画面から戻るにはどうすれば良いのだろう」など、操作面で迷うことがありました。FXツールの操作に慣れていない方は戸惑う可能性があります。

しかし紺を基調とした画面デザインは大変見やすく、操作性もスムーズなので、慣れれば問題ないでしょう。むしろ、ほかのFX会社の高機能取引ツールと比べると、使いやすいと感じます。実際、松井証券のFXの高機能取引ツール「FXトレーダー・プラス」よりも個人的には視認性および操作性に優れている印象です。

マーケットに関するツイート

特徴的だと感じたのが、マーケットに関するツイートが見られることです。Webブラウザ版取引システムであればツール内で情報を得ることができます。

経済指標をチャート上に表示できる機能

加えて、「経済指標をチャート上に表示できる機能」があるのも個人的には嬉しいポイントです。一目で経済指標の予定をチェックできるほか、わざわざ別画面で経済指標カレンダーを開く必要や、画面上に経済指標画面を配置しておく必要がありません。

スワップ予定額

なお、注文も問題なくスムーズに出すことができました。注文画面に売買方向とロット数を入れると、「スワップ予定額」が表示されるため分かりやすいでしょう。このようにWebブラウザ版取引システムには、かゆいところに手が届く機能を随所に感じることができました。

「FXお客様サイト」の取引画面

一方、こちらが「FXお客様サイト」の取引画面です。IG証券と比べてシンプルな画面構成です。松井証券の「FXお客様サイト」はシンプルさが特徴で、私が取引にあたって開いた画面は主に「チャート」のみでした。

チャート

「チャート」の右側には注文画面が固定で表示されるため、画面のレイアウトを変えることなく、即座に注文が可能です。筆者は画面レイアウトをどうするか、どこにどの情報を配置するのか迷いやすいため、逆にレイアウトが固定されていると迷いがなく、使いやすいと感じました。

3.まとめ

今回はIG証券と松井証券のFX、どちらが初心者にメリットがあるかを多様な観点から比較してみました。FX初心者の方にとっては、「取引単位の低さ」や「電話サポート時間の長さ」などの理由から、松井証券のFXの利用がよりメリットが高いと感じました。

まずは松井証券でFXを始め、慣れてきてからIG証券も利用してみるのも選択肢の一つでしょう。興味を持った方は、利用の開始を検討してみてください。

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庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。