米WeWorkが、暗号資産決済を導入することを4月20日に発表した。暗号資産決済プラットフォームBitPayとの提携を通して、オフィススペースの利用料を支払う際に暗号資産を受け入れるという。
対象の暗号資産は、BTC、ETH、USDC、PAXだ。USDC(USD Coin)とPAX(Paxos)はいずれもステーブルコインである。受け取った暗号資産はすぐには売却せず、暗号資産のままバランスシートに載せる方針だという。
今回の発表では、米ナスダック証券取引所へ上場を果たした大手暗号資産取引所Coinbaseが、WeWorkの利用料を暗号資産で支払う最初の会員となったことが報告されている。CoinbaseはWeWork会員を代表する一社だが、既に暗号資産での支払いを行う予定であるという。
WeWorkは、Coinbaseを通して家主やサードパーティへの支払いについても、Coinbsaeが対応しているものであれば暗号資産で支払うと説明した。
暗号資産決済の導入に関してWeWorkは、「オプション性と利便性に対する需要の高まりを理解し、私たちはテクノロジーを活用することで柔軟性を次のレベルに引き上げることへの取り組みを加速しました。」とコメントしている。
また、WeWorkでCEOを務めるSandeep Mathrani氏は次のように述べた。
「私たちの会員基盤がFinTechの領域で拡大するにつれて、彼らのニーズに適応し新しい経済圏にサービスを提供するための我々の取り組みも加速しなければなりません。WeWorkは常にテクノロジーの最前線に立ち、会員をサポートする新しい方法を模索してきました。決済手段に暗号資産を追加することは我々にとっても大きな意味があります。」
ウォール・ストリートジャーナルによると、WeWorkは特別目的買収会社(SPAC)BowX Acquisition Corpとの合併を通して、2021年後半にニューヨーク証券取引所への上場を計画しているという。
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