TwitterでCEOを務めるJack Dorsey氏が同じくCEOを務める決済プラットフォームSquareが、ビットコインのハードウェアウォレットの開発を検討していることを6月5日に明らかにした。Dorsey氏が自身の Twitterに投稿している。
Dorsey氏は、仮にSquareがハードウェアウォレットを開発する場合、ソフトウェアからハードウェアの設計までコミュニティと協力して完全にオープンな製品を構築するという。そのためには、Squareの理念を共有する必要があると言及した。
Dorsey氏はビットコインを万人向けのものだとした上で、その所有権がどのような状況にあるかが重要だと述べている。ユーザーは秘密鍵を取引所などに預けずに自身で管理する必要があるとした。そして、そのためのソリューションを提供していきたいと説明している。
米マイアミで開催されている大型カンファレンスBitcoin 2021でも、Dorsey氏はハードウェアウォレットについて言及した。その際には、「我々はハードウェアウォレットと競合したいわけではない。ノンカストディアル(ユーザーが自身で秘密鍵を管理する方式)なウォレットを提供したいだけだ。」と発言している。
一般的に、暗号資産を管理するためのウォレットはソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットに分類される。そのうち、常時インターネットに接続されているものをホットウォレット、インターネットに接続されていないものをコールドウォレットという。
ハードウェアウォレットは、ソフトウェアウォレットに比べてハッキングなどの被害に合うリスクが低いものの、頻繁に送金を行う場合には適していない。Dorsey氏は、ハードウェアウォレットのセキュリティを維持したまま利便性を向上させるソリューションを構築したいと語った。
ハードウェアウォレット自体は、古くから様々な製品が開発されてきた。代表的なものとしてはTrezorやLedgerがあげられるが、いずれも一般に普及しているとは言いがたい状況となっている。
要因としては、秘密鍵を自身で管理することの難しさやハードウェアウォレット自体の取り扱いにくさがあげられる。Squareがハードウェアウォレットを開発することは確定事項ではないものの、今後進展があった場合にはアナウンスするという。
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【参照URL】Jack Dorsey
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