Paradigmが25億ドルの特化型ファンドを組成、a16zを抜く過去最高額を更新

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暗号資産・ブロックチェーンに特化したベンチャーキャピタルParadigmが、25億ドルのファンドを組成したことを11月15日に発表した。10月時点では15億ドル規模となることが発表されていたものの、それをはるかに上回る規模で着地している。

Paradigmは、2018年に発足した業界特化型のベンチャーキャピタルだ。これまでにBlockFiやCoinbase、Compound、FTX、MakerDAO、Uniswapなど、現在までに大きな成長を遂げてきた多くのプロジェクトに投資している。Coinbaseの共同創業者であるFred Ehrsam氏と、Sequoia Capitalでパートナーを務めたMatt Huang氏によって設立されている。

Paradigmが特化型ファンドを組成した理由は、この領域の起業家やコミュニティがプロジェクトを拡大することに集中できるようサポートすることだったという。Paradigmは、現在の暗号資産・ブロックチェーン業界を「冬」であるとしながらも、今後数十年で最も重要な変革を起こす可能性があると言及している。その上で、特にDeFiとWeb3にフォーカスすることを主張した。

Paradigmによると、暗号資産は依然として世界人口の10%に満たない数にしか行き届いていないという。それでも、DeFiに供給されている資産は1,000億ドルを超えるまでに成長しており、従来の金融システムに影響を与え始めていると考察している。

ユーザー数も、従来の一般的なWebサービスが数十億人を超えている一方で、Web3と呼ばれる新たなWebサービスは数千万人にとどまっていることを主張した。この数を増やしていくためにParadigmは尽力する。

暗号資産・ブロックチェーン業界には特化型のベンチャーキャピタルが数多く存在している。Paradigmの他にも、a16zやPantera Capitalなどが有名だ。特にa16zは、これまでに3つの特化型ファンドを組成している。

a16zは、6月に過去最高額となる22億ドルの特化型ファンド「Crypto Fund Ⅲ」の組成を発表していた。他のどのベンチャーキャピタルをはるかに上回る規模のファンドとなっており、当時は業界内外より大きく注目を集めていた。

今回のParadigmによるファンドはそれを上回る過去最高額を更新している。今後、この新ファンドからどのような投資先が出てくるのか注目だ。

【参照記事】Paradigm’s New Venture Fund

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec