NFTマーケットプレイス最大手OpenSeaで発生する24時間当たりのガス代が、DEX最大手Uniswapのガス代を上回った。単一プロジェクト同士の比較ではあるものの、NFT市場の伸びが顕著であることがわかる。
ガス代は、イーサリアム上で稼働するアプリケーションの利用状況を示す重要な指標だ。利用時のトランザクション状況によってガス代は変動するため、単に1トランザクションあたりのガス代が高いだけでなく利用量が多いことも変数となる。
8月10日時点で、24時間当たりのガス代はUniswapが157万ドルであったのに対して、OpenSeaは190万ドルとなっていた。ブロックチェーン分析サイトDune Analyticsによると、OpenSeaとUniswapに次ぐガス代を発生させていたのは、ステーブルコインUSDTとUSDCになるという。
NFT関連では、人気ブロックチェーンゲームAxie Infinityが上位に名を連ねているものの、OpenSeaが他を寄せ付けない状況となっている。
ガス代はOpenSeaがトップとなっているものの、NFT関連ではAxie Infinityが順調な成長を遂げている。8月10日時点で、イーサリアム上のブロックチェーンゲームとしては初めて10億ドルの売上を記録し、100万人以上のアクティブユーザーが240万回以上のトランザクションを実行しているという。
Axie Infinityは2018年にローンチされ、2021年に入って爆発的な人気を得るようになった。全体の売上のうち、5分の1が8月に発生したものであり、残りの4分の3も7月中のものとなっている。
なお暗号資産市場全体では、6月に続き7月もWebトラフィックが減少する結果となった。米暗号資産メディアThe Blockによると、7月の暗号資産取引所へのトラフィックは3億1,920万回となっており、6月よりも13.5%少なく、5月に過去最高を記録した時点から約半分になったという。
全体のトラフィックのうち、42%をBinanceが占めており、次いで15.5%をCoinbaseが、4.7%をBybitが占めている。
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