日本円ステーブルコインJPYC、USDC運営のCircleなどから総額5億円の資金調達

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前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコイン「JPY Coin(JPYC)」を取り扱うJPYC株式会社は11月10日、Headline Asiaをリード投資家として、Circle Venturesなど国内外の投資家から約5億円のシリーズA資金調達を発表した。

JPYCは、ERC-20トークンとして発行される自家型前払式支払手段による日本円連動ステーブルコインだ。Circle社が発行するUSD Coin(USDC)などが一般的なステーブルコインとして認識されているのに対して、JPYCは前払式支払手段として扱われている。

前払式支払手段とは、①「金額やサービスの数量が記載されていること」、②「記載されている金額やサービスの数量に応ずる対価が支払われていること」、③「物品を購入するときなどに、代価の支払いに使用できること」の3つの条件を満たすものを指す。前払式支払手段には、商品券やカタログギフト券、プリペイドカードなどが含まれる。

リード投資家としてJPYCの資金調達を主導したHeadline Asiaは、今回がJPYCへの初投資となる。Headline Asiaは、アジアを中心に4つのファンドで累計300億円を運用する著名なベンチャーキャピタルだ。

今回の投資に関して、Headline Asia Partnerの田中 章雄氏は、「日本のトークンエコノミーの課題を大きく変える可能性を秘めているJPYC社にリード投資家として出資できることを、大変光栄に思う。」と述べている。また、ブロックチェーン技術とトークンエコノミーによって構築されるWeb3.0の時代への期待も明らかにした。

また、業界内で大きなシェアを占めるステーブルコインUSDCを発行するCircle社のベンチャー・キャピタル部門Circle Venturesも今回の資金調達に参加している。Circle Venturesは、Circle社が11月9日に発表したアーリーステージのブロックチェーン企業への投資に特化した新規ファンドである。JPYCはCircle Venturesの最初の投資先となった。

今回の投資に関して、Circle社CEO Jeremy Allaire氏は、「JPYCはCircle Venturesが求めている革新性と粘り強さを持ち合わせている。JPYCチームは新しい発想で法規制を遵守しつつ、 デジタル通貨の価値・良さを引き出している。」とコメントしている。

【参照記事】日本円ステーブルコインのJPYC|Headline Asia、Circle Venturesなど国内外の投資家からシリーズA総額5億円の資金調達を実施

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec