アフリカ発のDeFi信用組合プラットフォームが登場、金融包摂の実現へ

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ナイジェリアに拠点を置くXend Financeは3月22日、Binance Smart Chain(BSC)を利用したアフリカ初のDeFiプラットフォームをローンチした。アフリカを中心に、15億人以上の人々へDeFiへのアクセス機会を提供することを目指している。

Xend Financeは、利用者が独自の信用組合を設立するための資金プールを提供する、分散型信用組合プロトコルだ。BSC上に構築されたアフリカ初のDeFiプラットフォームになるといい、既存の金融サービスへアクセスできていないアフリカの人々を中心に、新たな金融機会を提供する。

Xend Financeによると、今回のプラットフォーム上では貯蓄や貸付、投資などを行うことができるという。信用組合を立ち上げる場合、スマートコントラクトに規約を定義することで、第三者に依存することなく契約が執行される仕組みだ。

プラットフォームにはネイティブトークンXENDが発行されており、ユーザーはこのトークンを使用することでXend Financeのガバナンスに参加したり、プラットフォーム内での行動に応じて報酬を獲得することができる。

BSCを選択した理由としては、イーサリアムとの互換性がある点や安価な手数料、高い処理性能などをあげている。Xend FinanceでCEOを務めるUgochukwu Aronu氏は、今回のローンチについて次のようにコメントした。

「アフリカの多くの国民にとって、自国の通貨価値が大きく変動することは大きな問題となっていました。Xend FinanceのDeFiプラットフォームとBinance Smart Chainを通して、人々は資産を安定した通貨に振り向けることができるようになります。今後は、自分の資産が大きく価値を下げるようなことを心配する必要はありません。ブロックチェーンがアフリカの人々に多くのメリットをもたらすことをとても嬉しく思います。」

また、Xend Financeの基盤システムとして採用されたBSCを提供するBinanceでCEOを務めるCZ氏も、次のようにコメントを出している。

「Xend Financeのメインネットローンチにとてもワクワクしています。アフリカは最も重要な大陸の1つであり、DeFiとブロックチェーンの将来性を体現しています。このプラットフォームを通して、これまでアクセスできなかった人々に安定した通貨とDeFiへの投資に関する機会を提供することができるでしょう。」

ナイジェリアでは、2021年2月に中央銀行から金融機関に対して「暗号資産取引に関する銀行口座を提供することは禁止されている」との通達が出されたと報じられていた。しかしながら、中央銀行副総裁のAdamu Lamtek氏が、「暗号資産取引を禁止したわけではない」との声明を発表している。

【参照記事】FIRST DECENTRALIZED FINANCE (DEFI) AND BINANCE SMART CHAIN-BUILT COMPANY LAUNCHES OUT OF AFRICA

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec