株式会社HashPortは22年2月2日、ブロックチェーンゲームスタジオ部門である「HashGames」の設立、および22年夏までに「ELF Masters」をはじめとする3つの「Play-to-Earn」ゲームをリリースすることを発表しました。
HashGamesにおける各ゲームは、同社のNFT事業子会社である「株式会社HashPalette」が開発するブロックチェーン「Palette(パレット)」上のサービスとしてリリースされます。
そこで今回は、HashPaletteが手がけるブロックチェーンゲームELF Mastersについて解説します。
目次
- HashPaletteとは?
1-1. HashPaletteの概要と沿革
1-2. Coincheckでの国内初のIEO - ELF Mastersとは?
2-1. ELF Mastersの概要
2-2. ELF Mastersの遊び方
2-3. ELF Mastersの特徴
2-4. ロードマップ - まとめ
1. HashPaletteとは?
まず初めに、HashPaletteについて、その基本的な事項を解説します。
1-1. HashPaletteの概要と沿革
HashPaletteとは、20年3月2日に設立されたHashPortのNFT事業子会社で、マンガやアニメ、スポーツ、音楽など、エンターテイメント領域に特化した次世代ブロックチェーンプラットフォーム「Palette(パレット)」を提供しています。
Paletteは、NFTを利用したコンテンツ流通に最適化されたブロックチェーンネットワークであり、日本発コンテンツのブロックチェーンを通じたグローバル発信の強化を目的にしています。
これまでにPaletteブロックチェーンが採用された例としては、前澤友作氏の世界初の宇宙NFT発行や、人気アイドルグループSKE48のNFTトレカの発行・配布、人気マンガ「魔法使いの嫁」のNFTフィギュアの発行などが挙げられます。
1-2. Coincheckでの国内初のIEO
Paletteブロックチェーンには、パレットエコシステムにおけるコンセンサスノード運営報酬の支払い、スマートコントラクトの発行手数料(GAS)の支払い、NFT売買の決済などの用途で使用される「パレットトークン」が存在します。このパレットトークンは、21年6月、Coincheckでの国内初のIEO対象銘柄となることが発表され、話題になりました。
PaletteはIEOの目的として、マンガ・アニメ、スポーツ、音楽をはじめとする日本の文化コンテンツの更なる発展を目指すことを挙げています。IEOでは、HashPalette社においてユーティリティ性を有するパレットトークンの発行を行い、Coincheckにてその販売が行われました。IEOでのトークン発行枚数は2.3億枚で、総発行数の23%を占めています。発行・販売されたトークンは、マンガ・アニメ、スポーツ、音楽をはじめとするコンテンツのためのブロックチェーンプラットフォームPalette内で利用されました。
IEOとはInitial Exchange offeringの頭文字をとったもので、トークン発行によるコミュニティの形成・強化や資金調達を仮想通貨取引所が支援する仕組みです。 企業やプロジェクト等の発行体がユーティリティ・トークンを電子的に発行することで資金調達を行う仕組みである「ICO(Initial Coin Offering)」の中でも、仮想通貨取引所が主体となって発行体のトークンの販売を行うモデルのことを指します。
2. ELF Mastersとは?
次に、HashPaletteが手がけるブロックチェーンゲームELF Mastersについて解説します。
2-1. ELF Mastersの概要
ELF Mastersとは、「日本発のGameFiを世界へ」という目標の下開発された、HashGamesオリジナルのファンタジーアドベンチャー型P2Eブロックチェーンゲームです。
「GameFi」とは、ゲームとDeFi(Decentralized Finance:分散型金融)を掛け合わせたオンラインゲームのことを指し、「Play-to-Earn(P2E)」とは、ゲームのプレイを通じてお金(仮想通貨)を稼ぐことができる仕組みのことを指します。
ELF Mastersは精霊のエルフと美少女マスターが魔法世界を守るために冒険に出るというコンセプトとなっており、与えられたタスクをクリアすることで報酬を獲得できる仕組みになっています。ゲームのリリース予定時期は22年6月となっており、「公式ホームページおよびホワイトペーパーが公開されています。
2-2. ELF Mastersの遊び方
ELF Mastersにはバトルの主役である「エルフマスター」とマスターのサポートキャラ「エルフ」が存在し、マスターは3体とエルフを配置し、ダンジョンを攻略して報酬を獲得します。
マスターは5つの各部位(アクセサリー、手/武器、顔、体/服装、髪型)に対して異なる効果カードとデザインを持ち、それらに対応したカードとエルフのサポート効果の組み合わせで戦略を練ってバトルを行います。
ゲームの流れとしては、必要なマスターとエルフを揃えてダンジョンへ挑戦、ギルドを構成してランキングバトル、タスクを達成することで報酬GETとなります。
エルフマスターやエルフ及びその他アイテムはNFTとしてHashPaletteのNFTマーケットプレイスで取引可能なほか、ゲーム内外の様々なイベントでもNFTを獲得できるようになるということです。
2-3. ELF Mastersの特徴
前述の通り、マスターはアクセサリー、手/武器、顔、体/服装、髪型と言った5つの各部位に対して異なる効果カードとデザインを持っています。これらにはそれぞれ、素早さや魅力、防御などの効果を備えており、組み合わせによって唯一無二のマスター(NFT)を作成することが可能となっています。
また、将来的にはメタバース上において自作キャラの作成が可能になると説明されています。このほかにも、ELF Mastersにはスカラーシップ制度も導入されるため、キャラクターの貸借も可能となるだけでなく、高額NFTのデジタルアイテムを貸し出すことで、ゲームで得た報酬を貸主と借主で分配可能になるとしています。
2-4. ロードマップ
ELF Mastersのロードマップは下記の通りです。
- 22年2月:プレスリリース
- 22年4月:プレセール
- 22年6月:ver1.0 リリース(PvP機能、スカラーシップ機能等を実装予定)
- 22年7月:スカラーシップ開始
- 22年8月:大規模イベント開催
- 22年10月:Metaverse機能追加
- 22年12月:自作キャラ機能追加
- 23年〜:他ゲーム連携等追加
前述の通り、6月にはver1.0がリリースされ、8月には大規模イベントの開催、10月にはMetaverse機能も追加されるということで、目が離せなくなっています。
3. まとめ
ELF Mastersは6月上旬にリリースが予定されています。日本発のGameFiとして、人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ(AXS)」などでも採用されているスカラーシップ制度を導入するとしているため、単なるお小遣い稼ぎ程度ではなく、生活費を稼げるほどのプレイヤーも出てくることが期待されます。
4月1日にはNFTのプレセールも行われる予定だということで、リリース目前の今、一度参加してみてもいいかもしれません。
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中島 翔
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