仮想通貨のデータ分析企業Data Lightは7日、スマートコントラクトと分散型アプリケーションを提供するためのプラットフォーム10種類を比較するデータを公表した。Ethereumは、プラットフォームと仮想通貨の両面において最も採用されていることがわかった。
報告では、EthereumのほかEOS、Stellar、TRON、NEM、NEO、Qtum、Waves、BitShares、Omniプラットフォームの採用数と時価総額に関するデータを公開している。
同社によると、Ethereumを採用しているトークンは、1,193個存在する。シェア2位を争うプラットフォームは、NEOやWaves、Stellarだ。NEOプラットフォームは28のプロジェクトで採用されており、WavesとStellarは24のプロジェクトで採用されている。また、Tronプラットフォームは2つのプロジェクトに、EOSは8つのプロジェクトから採用されている。
時価総額においては、Ethereumが266億米ドル(約2兆8,859億7,000万円)であるのに対し、2番目のEOSは59億ドル(約6,400億2,000万円)、NEOとWavesは10億ドル(約1080億9500万円)未満であった。
スケーラビリティやコンセンサスアルゴリズムなどの技術的な課題を取り沙汰されるEthereumだが、同社のデータを見ると現状ではスマートコントラクトプラットフォームとして絶対的なポジションを確立していることがわかる。今後新たにシェアを変動させるプロジェクトも誕生する可能性はゼロではないが、Ethereumのもつ先行者利益を上回るアプローチが必要となるだろう。
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