イーサリアムの共同創業者であるVitalik Buterin氏が、約6,000万ドルを慈善団体に寄付したことがわかった。ドージコインの価格高騰の流れで誕生したSHIBA INU(SHIBA)やAKITA INU(AKITA)といったトークンを焼却(バーン)および売却したとしている。
Elon Musk氏によるTwitterでの投稿などの影響から価格が高騰していたドージコインに類似するものとして、日本の犬種にちなんだSHIBAやAKITAといったトークンが次々と誕生していた。
これらのトークンの発行量のうち、50%は分散型取引所(DEX)のUniswapにロックされ、残りの半分はButerin氏へと送られている。Buterin氏のウォレットアドレスは特定されており、いわば誰でもトークンを送りつけることが可能な状態だ。
Buterin氏は、5月13日に受け取ったトークンを相次いで売却。6,600億SHIBA、1,400億AKITA、その他複数のトークンを約6,000万ドルに相当するETHに換金している。
米メディアThe Blockによると、Buterin氏は換金したETHを次の通り慈善団体に寄付したという。
- Givewell:13,292ETH
- Methuselah財団:1,000ETH
- Machine Intelligence Research Institute:1,050ETH
- Crypto Covid:500ETH
- Gitcoinのcommunity multisig:49兆AKITA
- Charter Cities:500ETH
なお、Buterin氏は今回の寄付に際して受け取っていたSHIBAやAKITAの90%をバーンしている。理由としては、多額のトークンを持つことによる身の危険と、自身の取引が市場に影響を与えるのは避けたいといった点だ。
Buterin氏は、トークンの開発者に対して自身への同意を無しにトークンを送らないようにとコメントしている。ウォレットアドレスさえわかれば良くも悪くもトークンを送ることができるのはブロックチェーンの特徴だと言えるだろう。
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【参照記事】Ethereum Co-Founder Vitalik Buterin Burns $6.74 Billion in Shiba Inu
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