スクウェア・エニックスがNFT活用のブロックチェーンゲーム領域へ本格参入を発表

※ このページには広告・PRが含まれています

国内大手ゲーム企業スクウェア・エニックスが、11月5日に2022年3月期第2四半期決算説明会を開催した。NFT活用のブロックチェーンゲーム事業の実証実験を終え、今後本格参入する意向を明らかにしている。

スクウェア・エニックスは、3月にNFTを使った新事業の構想を発表していた。3ヶ月後の6月には、「資産性ミリオンアーサー」でLINE Blockchainを採用することも公開している。

決算説明会の中で、3つの中期事業戦略の1つとしてブロックチェーンゲームを位置づけていることを発表。資産性ミリオンアーサーの正式リリースおよびブロックチェーンゲームへの本格参⼊を検討していることを明らかにした。資産性ミリオンアーサーのリリースに際しては、LINEのNFTマーケットにも対応予定だといい、NFTと自社アセットの高い親和性を感じたと説明している。

スクウェア・エニックスによると、ブロックチェーンによってゲームの遊ばれ方は変化しているという。ユーザーは、楽しむことに加えて「交流」「創る」「集める」の行動を重視するようになり、プロファイル・インセンティブが多様化していると主張した。また、ゲームそのものが中央集権型から分散型へと広がりを見せており、今後はトークンエコノミーを前提としたブロックチェーンゲームに注力するという。

スクウェア・エニックスの見解では、ゲームを含むデジタルエンタテインメントを取り巻く環境は激しく変化しているようだ。

ゲームの遊ばれ方については、「マルチプレイ・カジュアルゲームの隆盛」「ユーザー参加型(インタラクティブ)」「コミュニティ形成」が重要だと指摘。併せて、テクノロジー進化を「NFTの普及」「トークンエコノミーの浸透、拡大」「クロスボーダー/クロスプラットフォーム」の3点によるものだと説明している。

なお、スクウェア・エニックスの連結決算としては、前年同期比で減収減益となった。一部タイトルでの反動減およびモバイルアプリ以外のプラットフォームでの伸びが減退したようだ。

【参照URL】2021年11月5日開催 第2四半期決算説明会資料

The following two tabs change content below.

株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec