金融サービス事業を展開するSBIホールディングス株式会社(以下、SBI)は12月7日、中国を中心としたアジア地域で仮想通貨関連事業を展開するHuobi Universal Inc.およびその関係会社(以下、Huobiグループ)と資本および業務提携を公表した。
今回の提携では、SBIがHuobiグループの日本企業(Huobi Technology Japan株式会社)の持分30%、およびHuobiグループの韓国企業(HUOBI CO., Ltd)の持分10%を取得するほか、日本およびアジアでの仮想通貨関連事業の展開に際してHuobiグループが保有する技術・ノウハウ・人材を活用する。Huobiグループは、SBI VCトレード株式会社の持分30%取得する。
Huobiグループは中国最大級の仮想通貨取引所「火幣」を4年以上運営し、現在は仮想通貨取引所「Huobi.pro」を始め、デジタル資産取引所、情報・調査サービス事業、仮想通貨管理用のウォレット事業を展開している。
Huobiグループが30%を取得したSBI VCトレード株式会社(以下、SBI VCトレード)は、SBIが仮想通貨の取引所運営事業への参入に向け設立した子会社だ。2017年9月29日に仮想通貨交換業の登録を完了したほか、個人投資家が仮想通貨の取引ができる専用サイト「VCTRADE」開業準備と、香港でのDigital Asset Exchange(仮称)の開業準備を進めている。現在は仮想通貨のマイニング(採掘)事業を展開するなど、投資家から注目を集めている。
SBI VCトレードでは、SBIの800万口座を超える顧客基盤とそれ以外の顧客からも大幅な流入を想定しており、充分な処理能力を有する体制でのサービス提供のため、システム整備およびセキュリティ対策を含む環境構築の一環としてHuobiグループのノウハウを活用していく。
セキュリティ問題をはじめとしたカウンターパーティーリスクがいまだに払拭しきれていない仮想通貨マーケットでは、日本でも有数の金融機関による参入が期待されている。
平井真理
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