米国のFintechスタートアップで即時クロスボーダー決済システムを開発するRippleは12月14日、同社とSBIホールディングスのジョイントベンチャーであるSBI Ripple Asiaが音頭をとる日本の61行で構成される銀行コンソーシアムが、韓国最大手のウリィ銀行および同3位の新韓銀行(2社合計で時価総額300億米ドル以上)とRippleパイロットプロジェクトをローンチすることを発表した。
この取り組みに参加する両国の銀行は、Rippleの決済テクノロジーxCurrentを利用し決済処理を行う。これにより中間業者が不要になり国際送金コストが低減。日本第3の貿易国である韓国との資金移動を流動化させ、今後の経済的成長を後押しする。
さらに、日本の銀行コンソーシアムは、XRPなどのデジタル通貨の利用事例を調査しクロスボーダー決済のオンデマンド流動性を確保すべく、仮想通貨およびブロックチェーンの研究グループも発足させた。
Rippleのパートナーシップ・ディレクター、ヨシカワ・エミ氏は「日本の銀行コンソーシアムとウリィ銀行、新韓銀行とのパイロットプロジェクトは、重要なコリドーでの送金の実現をもたらしてくれる。」と述べる。また「RippleNetを使用したクロスボーダー決済は、金融機関に対して近代的な決済方法の提供準備を促し、価値のインターネットを達成できる。」としている。
現状、国際送金は国内送金に比べてもコスト、所要時間、流動性が著しく劣っており、Rippleは両国間のクロスボーダー決済を低コストで即座に送金・受領できるシステムの確立を目指す。
【関連ページ】XRPとは?特徴・仕組み・購入方法
The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- DIMO、HAKUHODO KEY3と提携 日本市場で自動車データの新しい未来を築く - 2025年3月26日
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日