P&G、過去最大規模となる200MWの電力購入契約を締結。エンジーから調達

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日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G、ティッカーシンボル:PG)は9月20日、仏電力大手エンジー(ENGI)と200メガワット(MW)の電力購入契約(PPA)を締結したと発表した(*1)。P&Gにとって過去最大の太陽光発電契約になる。

米テキサス州ヒル郡にあるエンジーの「サンバレー・ソーラー」プロジェクトより調達する。同プロジェクトが今年後半に太陽光発電を開始することで、毎年53万メガワット時超の再生可能エネルギーをP&Gへ供給する。これは、P&Gが拠点とするオハイオ州シンシナティの3分の1の家庭の電力を賄うのに十分な再生可能エネルギーになるという。

エンジーとのPPAは、2040年までに温室効果ガス(GHG)排出量を実質ゼロにするというP&Gの計画の一環となる。同契約により、二酸化炭素換算量で毎年36万7,000トン以上の排出を抑制できる見込みだ。

サンバレー・ソーラープロジェクトは建設中であり、エンジーが北米で建設・運営する5ギガワット(GW)級の風力、太陽光発電およびエネルギー貯蔵事業の一部となる。同プロジェクトを通じ、地域に適した植物を植える取り組みも行う。広範な農業エコシステムの長期的な持続可能性にとって非常に重要となる、蝶や蜂などのポリネーター(花粉媒介者、送粉者)の生活環境を整える。最大1,500頭の羊を放牧して植生管理も行う。

P&Gのグローバル・サステナビリティ部門バイスプレジデントを務めるジャック・マクアネニー氏は「新たな再生可能エネルギープロジェクトにおいて提携したことは、長期的にGHG排出量がゼロの再生可能な電力をもたらすとともに、100%再生可能エネルギーを調達するという我が社の目標達成をサポートするものだ」と述べた(*1)。

エンジー北米にて再生可能エネルギー部門を統括するデーブ・キャロル氏は「サンバレー・ソーラーをはじめとする長期プロジェクトは、再生可能な電力を生産するだけでなく、雇用や税収、経済成長をもたらす」と述べた。

P&Gは環境サステナビリティを経営戦略に組み込む。とくに、気候、森林、水およびパッケージの分野において、家庭、コミュニティ、地球にポジティブインパクトをもたらす取り組みを推進。たとえば、森林の分野では30年までにFSC(#1)認証100%の達成を目指す。11年にはすべてのP&G消費者ブランドで100%RSPO(#2)認証のパーム油を使用している。

一方、エンジーは再生可能エネルギーの活用推進を図る。ブルームバーグNEFによると、エンジーはコーポレートPPA契約量で2位にランキングした(2021年、*2)。マイクロソフト(MSFT)やアルファベット(GOOGL)傘下のグーグル、仏通信大手オレンジ(ORA)などが購入企業となる。

(#1)FSC…国際的な森林認証制度。

(#2)RSPO…持続可能なパーム油の生産利用を目指す国際認証制度。

【参照記事】*1 PR Newswire「P&G and ENGIE Collaborate on New Renewable Energy Project in Hill County, Texas
【参照記事】*2 ENGIE「ENGIE reaches the PPA podium in 2021!

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フォルトゥナ

日系・外資系証券会社に15年ほど勤務。リサーチ部門で国内外の投資家様向けに株式レポートを執筆。株式の専門家としてテレビ出演歴あり。現在はフリーランスとして独立し、金融経済やESG・サステナビリティ分野などの記事執筆、翻訳、および資産運用コンサルに従事。企業型DC導入およびiDeco加入者向けプレゼンテーション経験もあり。
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