JPモルガンアセット、消費・社会・インフラ関連のETF設定。課題解決につながる企業への投資が可能に

米銀大手JPモルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)の資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメントは9月8日、あらたにサステナビリティ関連のテーマ型ETF3本をローンチすると発表した(*1)。消費、社会、インフラの3テーマとなる。ナスダック市場に上場する予定だ。

消費関連として「JPMorgan Sustainable Consumption ETF (ティッカーシンボル:CIRC)」を、社会テーマとして「JPMorgan Social Advancement ETF (UPWD)」を、インフラでは「JPMorgan Sustainable Infrastructure ETF (BLLD)」を立ちあげた。顧客はこれらのファンドの購入を通して、各テーマの課題解決につながるソリューションを開発する企業へ投資して長期リターンを得ることが期待できる。

CIRCは、天然資源の保護、資源利用の改善、廃棄物の削減に資する企業に投資する。これには、原料の持続可能な利用、製品・デザイン技術、持続可能な農業と食品、持続可能な水システムなどを含む。

UPWDは、社会全体の経済的エンパワーメント(自律性)を促進する商品・サービスへの需要拡大からベネフィットを享受し得る企業に投資する。これにはベーシック・アメニティ(生活を快適にするもの)、手頃な価格の住宅とインフラ、医療とウェルビーイング、教育と人材育成などが含まれる。

BLLDは、持続可能でインクルーシブ(包摂)な社会の形成促進に資するインフラを提供する企業に投資する。具体的には電力、再生可能エネルギー、交通、水、デジタル、持続可能な物流などが挙げられる。インフラには道路や橋といった物理的な構造物だけでなく、医療やデジタルコネクティビティなどのソーシャルサービスも含まれる。

JPモルガンにとっては、これらのETFが既存のアクティブ型のサステナビリティテーマETFを補完するものになる。同社のETFは48本、運用資産残高(AUM)は780億ドル(約11兆3,000億円)超に拡大する。

足元では複数の金融機関がサステナビリティ関連のETFを設定している状況だ。仏保険大手アクサ(CS)傘下の資産運用会社アクサ・インベストメント・マネージャーズは、アクティブ運用・責任投資に特化したETFプラットフォームをローンチした(*2)。最初のETF2本は気候変動と生物多様性をテーマとする。英金融大手HSBCホールディングス(HSBC)傘下のHSBCアセットマネジメントは、生物多様性の保全に積極的に取り組む企業を投資対象としたETFを発行した(*3)。

【参照記事】*1 JPモルガンアセット「J.P. Morgan Asset Management Expands Sustainable Thematic ETF Suite with Launch of CIRC, UPWD & BLLD | J.P. Morgan Asset Management
【参照記事】*2 アクサ・インベストメント・マネージャーズ「AXA Investment Managers launches an ETF platform with a focus on Active Management and Responsible Investment | AXA IM Corporate
【関連記事】*3 HSBCアセット、生物多様性関連ETFを発行。同種で世界初

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フォルトゥナ

フォルトゥナ

日系・外資系証券会社に15年ほど勤務。リサーチ部門で国内外の投資家様向けに株式レポートを執筆。株式の専門家としてテレビ出演歴あり。現在はフリーランスとして独立し、金融経済やESG・サステナビリティ分野などの記事執筆、翻訳、および資産運用コンサルに従事。企業型DC導入およびiDeco加入者向けプレゼンテーション経験もあり。
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