PayPalが独自のステーブルコイン発行を調査

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PayPalが独自のステーブルコインを開発する計画を立てていることがわかった。5月3日にThe Blockが報じている。

The Blockによると、PayPalはプロトコルを開発するいくつかの企業とステーブルコインの発効に向けて検討を重ねているという。その1つは、パブリックブロックチェーンAvalancheを開発するAva Labsになるそうだ。その他の企業については明らかになっていない。

The Blockは、PayPalがステーブルコインを発行することで市場はさらなる成長が期待できるようになるとしている。ステーブルコインはCBDCとの関連性も強く、CBDCへの注目が集まるにつれてステーブルコインへの関心度も高まるとした。

今回の報道についてPayPalは、The Blockへ次のように語った。「PayPalは、デジタル通貨やデジタル金融インフラの可能性を模索するために、この分野を牽引する企業としてデジタルコマースを強化する方法を継続して探っていきます。」その上で、噂や憶測はPayPalの将来の計画を決めるものではないとしている。

現在、市場には800億ドルのステーブルコインが流通しているという。昨今は既存金融の企業が徐々に暗号資産市場に参入してきており、特にステーブルコインへの関心が高まっている。

4月にはSignature Bankが自社サービスにステーブルコインUSD Coin(USDC)を組み込むことを発表していた。クレジットカード大手のVisaも、USD Coinを使用した暗号資産決済サービスを開始すると明らかにしている。

PayPalは、2020年10月に米国で暗号資産市場への参入を本格化させて以降、その範囲をイギリスに拡大するなどしてきた。3月にはPayPalのオンライン決済で暗号資産が使用できるようになり、4月には傘下のVenmoでも暗号資産事業をスタートさせている。

また、3月には暗号資産カストディ大手Curvの買収を完了させていた。これに伴い、顧客の暗号資産を管理するためのライセンスを得ることができたため、今後はステーブルコインに関する取り組みを加速させる構えだ。

【参照記事】PayPal has held exploratory talks about launching a stablecoin: sources

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec