排熱をエネルギーに変換。発電機メーカーが「FUNDINNO」で次世代の電力源開発に挑戦

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『走る発電所』を作る元F1マシン開発者たちの挑戦。太陽光、風力などに続き、”排熱”がこれからのサスティナブルな電力源

株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規案件「『走る発電所』を作る元F1マシン開発者たちの挑戦。太陽光、風力などに続き、”排熱”がこれからのサスティナブルな電力源」が公開された。新株予約権型で、発行者はモビリティエナジーサーキュレーション株式会社。目標募集額999万円、上限応募額3996万円、投資金額は1口9万円、1人5口まで。募集期間は4月29日〜5月9日。

同社は自動車のデザイン・開発をメイン事業としている株式会社エムアイエムインターナショナルの新規事業をスピンアウトして2019年に創業。エムアイエム社の技術・ノウハウを製品の小型化やコストを抑えた開発・生産に活かし、トラックや工場、温泉などから発生する熱を電気エネルギーに転換する超小型軽量型バイナリー発電機を開発した。

バイナリー発電とは

バイナリー発電とは、加熱源により沸点の低い媒体を加熱、蒸発させ、その蒸気でタービンを回す方式。利用されることなく捨てられていた排熱を有効活用することで、燃料費の削減やCO2排出量の削減に繋げる。従来の小型発電機よりもさらに小さく軽く、安価なので、車両への搭載、小規模な工場や温泉施設などで導入できる点が強みだ。

特に、エンジンの冷却水の排熱を利用して発電、蓄電する車載型システムは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の実用化研究開発助成事業にも採択された。CO2温室効果ガス問題や気候変動問題の解決に大きく貢献をすることも期待される。

、エンジンの冷却水の排熱を利用して発電、蓄電する車載型システムの特徴

現在、開発は最終段階に入り、実際に公道を走る大手コンビニの商用車両を用いた実証実験中。ほかにも、大手運送会社や自社物流網を持つ企業のトラック、一部上場企業の工場、エネルギーの地産地消のための研究施設でも、実証実験やエネルギーの地産地消プロジェクトへ向けた取り組みなどを進めており、2023年以降には量産システムの販売を開始することを計画している。

用途は車載にとどまらない。型船舶などへの展開も可能として、漁業組合や水産・海洋の大学に働きかけ、小型の漁船やクルーザーを使った研究や実証実験も進める予定。また、バイオマス発電機のメーカーと連携し、再生可能エネルギー施設に排熱バイナリー発電機を組み合わせることで、バイオマス発電の排熱から更に発電をして発電効率を上げるという取り組みも進めている。中国の自動車メーカーとの繋がりがあるため、中国を拠点とした海外展開の構想も持つ。「世界中の小規模排熱をエネルギーに変えていくことで、脱炭素社会への貢献や持続可能な社会の実現に貢献できれば」として、投資による応援を呼び掛けている。

2028年までに年間車載用システム1440台の販売、想定売上高約14億円、同年のIPOを目指す。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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