50を超える金融機関が「Corda Settler」とXRP決済の導入へ

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短期金融市場向けのデジタルネットワークを提供するInstimatch Global社は、同社の取引プラットフォームにR3のDApps(Distributed Applications:分散型アプリケーション)「Corda Settler(コーダ・セトラー)」とデジタルアセットXRP決済の利用を開始する。50の銀行が参加する同社のプラットフォームは、10億米ドル(約1,100億円)相当の取引量を誇ることがR3オフィシャルサイトにて発表されている。

Instimatch Global社は、銀行間取引(インターバンク取引)において多様な金融取引のサポートを行う、一日の取引高が約1,340億米ドル(約14兆8,200億円)もの規模を誇るフィンテック企業だ。電話による取引が主流である短期金融市場において、デジタル化による安全かつ高い処理能力による日中取引の実現を目指している。

今回、Instimatch Global社が実装したCorda Settlerは、R3が提供するブロックチェーンプラットフォームCorda(コーダ)上で稼働するDAppsだ。金融機関向けに開発されているCordaは、銀行やファミリーオフィス、企業、公共機関でも利用可能なようにGDPR(General Data Protection Regulation:EU一般データ保護規則)に準拠して設計されている。

Cordaは契約を記録、管理、法的合意を自動化するオープンソースのDLT(Distributed Ledger Technology:分散型台帳技術)だ。Cordaは、200社以上の企業、規制当局、業界団体等が参加するコンソーシアムメンバーからなるR3によって開発が進められている。R3は2018年1月にSBIホールディングスと合併会社を設立している他、世界中でさまざまな企業との提携が報じられており、Corda普及に向けた活動が進んでいる。

50を超える銀行間取引にてXRPが用いられるという事実は、実需に重きを置くXRP投資家にとって朗報とも呼べる報道だ。XRPは、さまざまな通貨のブリッジ通貨として、従来の送金コストを60%削除できるとされている。今回のInstimatch Global社によるCorda SettlerとXRPの実装は、金融機関がブロックチェーンを基盤としたシステムを本格的に導入するための重要な試金石となり得るだろう。今後の動きに注目していきたい。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。