米暗号資産取引所FTXは10月11日、Solana基盤のNFTマーケットプレイスを本格ローンチした。
これまでのFTXのNFTマーケットプレイスでは、ウェブサイト上で直接作成されたNFTの売買のみに制限されていた。今回ローンチした新たなプラットフォームでは、「Solana Monkey Business」や「Degenerate Ape Academy」などのSolana基盤の人気NFTプロジェクトに対応している。これらのNFTは「Digital Eyes」や「Solanart」などの、他のSolana基盤のNFTマーケットプレイスで取引されていた。
FTXの代表を務めるBrett Harrison氏は、「このプラットフォームの立ち上げにより、米国および世界のユーザーのニーズに対応した市場を提供したいと考えています」とコメントしている。Harrison氏によると、FTXは新プラットフォームにて、75のNFTプロジェクトの展開をスタートするという。SolanaのMetaplex規格に基づく全てのNFTに対応する予定だが、特徴的な仕様も見られるようだ。
FTXは、Solana上でのNFTマーケットプレイスのローンチにあたり、NFTの販売時にロイヤリティ(使用料)を設定するプロジェクトは、有価証券に該当する可能性があるため排除すると発表した。
Harrison氏は、「アーティストやクリエイターにロイヤリティを支払うNFTプロジェクトには対応しますが、コレクション販売におけるロイヤリティをNFT保有者に分配するようなプロジェクトには対応できません」と方針を示している。
FTXのNFTマーケットプレイスでは、ロイヤリティは設定できないものの、ユーザーは固定価格でNFTを売買することが可能だ。また、OpenSeaなどの主要なマーケットプレイスで用いられているオークションシステムも実装されるという。ユーザーは、米ドル、Solana(SOL)、イーサリアム(ETH)のいずれかでNFTを購入することが可能だ。
また、ユーザーがプラットフォームから外部ウォレットにNFTを引き出すこともできるようになる。まずはSolana基盤のNFTのみ取り扱うことになるが、今後はイーサリアム基盤のNFTもサポートする予定だ。
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】How to Deposit NFTs to FTX – FTX.US
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