国際送金ソリューションを手がけるリップル社は10月11日、Nelnet Renewable EnergyとESGジョイントベンチャー契約を交わし、米国全土の太陽光エネルギー投資ファンドに4,400万ドル(約50億円)を共同投資を発表している。リップル社は、これにより将来の経済成長だけでなく、持続可能な世界を実現するためにクリーンで安定したエネルギーの未来への移行を目指すとしている。
Ripple Nelnet Renewable Energy Fundが融資するプロジェクトは、35年間で150万トン以上のCO2相殺に貢献するとみられ、この数値は1億5,400万ガロンのガソリンを消費した際に排出されるCO2に相当するという。
Nelnet Renewable Energyは、再生可能エネルギーの投資、管理、開発を行う企業で、分散型発電の太陽光発電プロジェクトへの投資および資産管理を行っている。同社はNYSE上場企業であるNelnetの資本と共同資本家の資本を合わせて、2億4,000万ドル以上の株式を調達し、300メガワット以上の太陽光発電プロジェクトの建設と運営を支援。合計8億ドル近いプロジェクトを実現している。
リップル社は4月、エネルギー関連分野20社からなるコンソーシアム「Crypto Climate Accord」に参加。同コンソーシアムではパリ気候協定の価値観を継承し、2030年までに暗号資産業を100%再生可能にすることを目的としている。また、リップル社は2020年9月、Energy Webなどと提携し、XRP Ledgerの脱炭素化に成功している。
【参照記事】Ripple and Nelnet Announce $44 Million Clean Energy Fund for a More Sustainable Future
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