暗号資産市場全体に占めるビットコインの時価総額、69%に回復【フィスコ・ビットコインニュース】

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暗号資産(仮想通貨)市場全体の時価総額に占めるビットコイン(BTC)の時価総額の割合が本稿執筆時点で69.9%と、2017年3月時点の水準まで回復している(コインマーケットキャップより)。

ビットコインが市場全体に占める割合は、2013年~2014年の間は全体の90%前後、2015年~2017年2月までは80%台を推移し、一強の時代が長く続いた。

2017年3月以降はイーサリアム(ETH)などの仮想通貨のシェア急増とともにビットコインのシェアは減少し、2017年6月には一時ビットコイン39.7%に対してイーサリアム31.1%とその差が一気に縮まったが、2018年5月を境に再びビットコインの市場シェアはゆるやかに回復していた。2017年はイーサリアムを利用したICO(仮想通貨を利用した資金調達手段の一種)プロジェクトが急増して大きく注目されたが、その後規制面などからICOプロジェクト数は減少となった。

仮想通貨市場全体の時価総額は、2017年3月時点では約223.2億ドルだったのに対して執筆時点では約2,689.5億ドルとおよそ12倍に成長している。現時点で過去最高の時価総額である2018年1月時点の約8,138.7億ドルには及ばないものの、仮想通貨市場は着実に成長してきた。こうした背景の中で、2019年以降ビットコインの市場シェアは51%から69.9%と、価格上昇と共に着実に存在感を強めている。

足元では米中貿易摩擦に始まる中国元安の影響から、仮想通貨取引所の利用が2017年に禁止された中国においてOTC(取引所を介さない店頭取引)によるビットコインへの資金流入が再開しているのではないかという推測も出た。3日には取引量の多い米ドル建てで1万ドルという心理的節目を突破したビットコイン価格の進退が注目される。

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