イーサリアムのL2ソリューション「Optimism」がソフトローンチ。まずはDeFiプロトコルSynthetixへ導入

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イーサリアムのセカンドレイヤーソリューションとして注目を集めるプロジェクト「Optimism(オプティミズム)」が1月16日、予定通りソフトローンチを実施したことを発表した。まずは、DeFiプロトコルSynthetixでOptimistic Virtual Machine(OVM)が導入される。

今回のソフトローンチは、メインネットの前段階にあたるフェーズでのものとなっており、設計通りに動作するかを確認するためのものだ。まずはローンチパートナーであるSynthetixに試験導入されるが、スマートコントラクトの一部やアップグレードのための鍵はOptimismが集中的に管理するという。

イーサリアムは、処理性能の低さを意味するスケーラビリティ問題に直面している。これは、現状の性能では秒間あたりに処理できるトランザクション量に限界があることに起因する。

この問題により、ガス代の高騰を招くなどの二次的な課題も浮上しているため、イーサリアム2.0をはじめとしてスケーリング性能の改善が急ピッチで進められてきた。

イーサリアム2.0の開発が難航する中、共同創業者のVitalik Buterin氏はOptimismの手がけるOptimistic Rollupを中心としたセカンドレイヤーソリューションに注力すると発表している。

今回、SynthetixにOVMが導入されたことで、ネイティブトークンSNXをステーキングできるようになった。現時点ではSynthetixに限定されているものの、2021年3月15日にパブリックテストネットへの導入が見込まれ、その後はメインネットのローンチも予定されている。

Synthetixは、2020年8月に運営組織であるSynthetix Foundationが解散したことで話題となった人気デリバディブプラットフォームだ。Synthetix Foundationは、発足当初より将来的にSynthetixプロトコルの運営をコミュニティに移譲し、Foundation自体は解散するというロードマップを描いていた。

従って、OVMの導入はコミュニティによる意思決定であるといえるだろう。掲示板サイトRedditでも、今回の発表を歓迎するコメントが数多く寄せられている。中でも、将来的なガス代の削減を望む声が散見された。

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株式会社techtec リサーチチーム

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