暗号資産取引所Coinbaseが、分散型システムへの注力を表明するブログを6月30日に公開した。DeFiやDAOへの関心を示すとともに、仮想通貨を上場させるプロセスの迅速化やアプリストアのようなサービスの提供も示唆している。
「Embracing decentralization at Coinbase(Coinbaseにおける分散化への取り組み)」と題されたブログでは、現時点でCoinbaseは暗号資産経済圏と法定通貨経済圏の橋渡しとしての役割を担っているとした上で、今後はさらに踏み込んだ場所になる必要があるとした。
Coinbaseは、ビットコインに対してCoinbaseが行なったことを、DeFiやNFT、スマートコントラクト、DAOといった次のユースケースでも行っていきたいと主張。次の3点に注力する姿勢を見せている。
- より多くの資産をより速くCoinbaseで取り扱う:Coinbaseで新規に取り扱う暗号資産を審査するプロセスは既にある程度整備されているものの、より速く行う必要がある。全ての合法的な資産を取り扱うようにする
- 暗号資産はグローバルであり、Coinbaseもそうあるべき:米国だけでに対応したサービスを提供するのではなく、グローバルを対象にしていく
- クリプトアプリストアの構築:Appleが提供するAppStoreのように、DAppsを揃えたクリプトアプリストアを構築する
これらを実現するために、主に次のような具体的なアクションを取っていくとした。
- 暗号資産の新規上場時の審査項目を70から12に減らした上で、試験的な取り扱いのための機能を用意する
- 引き続き各国の規制当局との会話を行う
- Coinbase Walletを通して、より多くのDAppsへアクセスできるようにする
ブログのまとめでは、CEOのBrian Armstrong氏が「Coinbaseは優れたCrypto1.0企業になれることを証明しました。我々次のステップは、優れたCrypto 2.0企業になれることを証明することです。そのためには、分散型アプリケーションへの取り組みが必要になります。」とコメントした。
【参照記事】Embracing decentralization at Coinbase | by Brian Armstrong | Jun, 2021
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.
株式会社techtec リサーチチーム
「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日