コカ・コーラのサプライチェーンがDeFiシステムに足を踏み入れ始めているという。コカ・コーラボトラーズの技術パートナーであるCONA Servicesは、新たに「Coca-Cola Bottling Harbor」という計画を立ち上げ、サプライヤーの技術障壁を取り除くための取り組みを進めている。
コカ・コーラボトラーズは2019年、サプライチェーンにおける摩擦を軽減し透明性を向上する目的で、Hyperledger Fabricベースのブロックチェーンを採用していた。CONA Servicesによる取り組みにより、企業間の複雑なサプライチェーンの透明性と効率性を上げることに成功していることも報告されている。
今回立ち上げられた「Coca-Cola Bottling Harbor」は、コカ・コーラ内部のサプライヤーが合理化されるだけにとどまらず、缶やボトルを供給する外部のサプライヤーまでも恩恵を受けるための計画だ。この計画では、イーサリアムパブリックチェーンを活用したデータ連携プロトコル「Baseline Protocol」により、ゼロ知識証明を用いた請求書や発注などのプライベートな連携や、スマートコントラクトにおける決済などの契約の自動執行で企業間の効率的な取引を実現することができる。
プロジェクトにはCONAの他、ブロックチェーン企業であるProvideとUnibrightが携わることとなっており、最初となる結果の報告は2020年第四半期に行われる。
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高橋奈夕
国際基督教大学4年。NYに支社を置くブロックチェーン専門のベンチャーキャピタルで半年以上インターンとして勤める。バイリンガルを生かして海外の記事を翻訳し、よりよい情報を国内に広めることにコミットしている。
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