100以上のVCファンドから約5億ドル資金調達、分散型金融領域で年々強まるVCの存在感

分散型金融(DeFi)では、TVL(Total Value Locked)が史上最高値を更新し続けており注目を集めている。そうした中、DeFi Pulseに掲載されている34社の分散型金融企業では100を超えるVCファンドから資金調達に成功しており、資金調達額の累計は約5億米ドルに達している。

2017年はICOの年であり、個人投資家が活発にトークンを買い求め、BancorやKyberのような大型ICOが行われた。続く2018年からはVCが活発化し、機関投資家に向けた資金調達が増加していった。その中でもRenやMetronomeのようにトークンセールを実施した企業もあるが、ICOとは異なり、低額での販売を限られた数の投資家にのみ行った。このような特殊な例を除くと、2018年以降の資金調達の殆どがVCに向けたトークンや株式の販売となっている。つまり、2017年に比べると全体の資金調達額は低下しているものの、VCを通した調達額は上昇しているのだ。

MakerやCompoundのようにVCのみから資金調達をした分散型金融プラットフォームは、現在業界内で最多額のTVLを誇っている。業界の基盤となるのはレンディングプロトコルで、VCにとっても過去2年間で最も重要な投資セクターだ。分散型金融界でのディール数で見た場合、最も活発なVCはPolychain Capital、A16z、Paradigm Capital、1Confirmationなど。彼らはシードラウンドにおいてリードインベスターであることが多く、他のファンドもこれに続いて投資を決めていく。

DeFi Pulseに未記載の企業へ投資しているVCは考慮されていないため、実際にはこれらよりより多くのVCが活発に動いていると考えられる。今後の動きに引き続き注目していきたい。


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高橋奈夕

高橋奈夕

国際基督教大学4年。NYに支社を置くブロックチェーン専門のベンチャーキャピタルで半年以上インターンとして勤める。バイリンガルを生かして海外の記事を翻訳し、よりよい情報を国内に広めることにコミットしている。