ブロックチェーンエコシステムの開発者数は順調に増加、スマートコントラクトプラットフォームが多くの開発者を集める

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暗号資産・ブロックチェーン領域に特化したベンチャーキャピタルであるElectric Capitalが12月6日、暗号資産エコシステムにおける開発者状況をまとめたレポートを公開した。月間アクティブ開発者数や年間新規開発者数が過去最高に達しており、エコシステムの規模が継続して拡大していることが明らかとなっている。

Electric CapitalのパートナーであるAvichal Garg氏によると、これは業界全体の健全性と成長を示す強固な兆候であるという。Garg氏は「エンジニアはプロジェクトに本当の価値があるのかを最も適切に判断できる存在」として、多くの開発者が暗号資産エコシステムに参加していることは業界全体にとってポジティブな指標になるとした。

また、開発者数は暗号資産の市場に影響されることも指摘している。2017年後半や2020年半ばのような弱気相場では開発者数は横ばいで推移していた。一方で、2021年の強気相場では大きく増加している。

レポートによると、Web3.0と呼ばれる領域で活動する全開発者の65%が、2021年にエコシステムに参加した新規開発者たちであり、その中の約2,500人の開発者が分散型金融(DeFi)に取り組んでいるというデータも示されている。

開発者の増加をリードしているのはイーサリアムやSolanaなどのスマートコントラクトプラットフォームのようだ。イーサリアムの月間アクティブ開発者数は約4,000人で全ブロックチェーンプロジェクトの中でトップに立つ。

Soalanaは月間アクティブ開発者数が約900人と、前月比で約5倍に増加しており、開発者数は成長サイクルの同じステージにあるイーサリアムを上回っているとのことだ。

Solanaのほか、Terraはイーサリアムの成長パターンにほぼ追随しており、Avalancheは僅差で先行、Binance Smart Chainは初速は良かったもののその後低迷している。現在、計10種類のスマートコントラクトプラットフォームが、250人以上の月間アクティブ開発者を抱えているという。

Garg氏は、開発者数の増加は今後の成長を促すものであると言及。「暗号資産エコシステムは月間18,000人ほどのアクティブな開発者を抱えている。しかし、JavaScriptなどの著名なプログラミング言語の場合は1,600万人と、1,000倍もの差がついている。今の段階ではこれから暗号資産エコシステムがどのくらい大きくなるのか予想がつかない」とコメントした。

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【参照記事】Electric Capital Developer Report (2021) | by Maria Shen

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec