米決済プラットフォームBakktが、アプリをダウンロードしていない人にもビットコインを送金できるようになったことを6月15日に発表した。合わせて、ビットコイン以外にギフトカードや現金も送れるようになったという。
Bakktは、米インターコンチネンタル取引所傘下のデジタルアセットプラットフォームだ。個人消費者向けの決済アプリを3月30日にローンチしており、ビットコインによる支払いが可能となっている。
Bakktでの決済は、米国ではスターバックスなどで使用することができるため、ビットコイン決済の普及における重要な役割を担っている。スターバックスでは、スタバカードにビットコインでチャージすることが可能だ。
Bakktアプリでは、以前よりユーザー同士でビットコインの送金が可能となっていたが、今回のアップデートによりアプリを使っていない人にも送金することができるようになったという。仕組みとしては、送金先のメールアドレスを入力することでビットコインを送金できるようだ。
受け取り側は、送られたメールアドレスを元にBakktアプリでアカウントを作成することで実際に引き出すことができる模様。Bakktアプリの新規ユーザー獲得戦略としての狙いが伺える。
Bakktは今回の発表に際して、「姪の誕生日に20ドルを送るのではなく、ビットコインを送って彼女が暗号資産の世界に足を踏み入れるきっかけを作ってあげましょう。」とコメントしている。
また、昨今のキャッシュレス化の波によりユーザーは自身の保有するデジタルアセットを管理することが難しくなっていると主張。Bakktアプリで管理・使用・追跡までをシームレスに行うことができるようにしたいと言及した。
Bakktは2018年にインターコンチネンタル取引所によって設立されたばかりの子会社だが、2021年1月に特別買収目的会社(SPAC)による合併を通してニューヨーク証券取引所に上場することを発表している。当時の評価額は21億ドルに及ぶとされていた。
【参照記事】Bakkt Expands Reach of the Digital Wallet Experience to Send Digital Assets to Anyone
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