小松製作所(コマツ)の株価推移は?ESGの取り組みや将来性、配当・優待情報も【2022年9月】

小松製作所(コマツ)といえば、ショベルカーなどの建設機械や鉱山機械などを手掛けることで知られていますが、ESGに注力している企業でもあります。現在の業績や配当・優待はどうなっているのでしょうか。

今回は小松製作所の株価推移や業績、ESGに関する取り組みなどを紹介します。小松製作所について知りたい方は参考にしてください。

※2022年9月28日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 小松製作所の銘柄情報
  2. 小松製作所の10年間の株価推移
  3. 小松製作所のESGに関する取り組み
    3-1.サステナビリティ基本方針
    3-2.環境に関する取り組み
  4. 小松製作所の将来性
  5. 小松製作所の配当・優待情報
  6. まとめ

1.小松製作所の銘柄情報

銘柄 コマツ(登記社名:株式会社小松製作所)
証券コード 6301
株価(前日終値) 2,662.5円
PER 11.04倍
PBR 1.02倍
配当利回り(会社予想) 3.63%

※2022年9月28日時点のデータ

小松製作所は建設・鉱山機械、産業機械、林業機械など数々の機械関連の事業を展開する企業です。1921年(大正10年)創立と、100年以上の歴史を持つ老舗企業でもあります。建設機械・車両部門の生産拠点は76拠点、従業員数は連結62,774名となっています(2022年3月31日時点)。

コマツの代表的な製品と言えば、まず土木現場によく登場するショベルカー、ブルドーザー、ダンプトラックなどが有名です。その他にも橋をつくる建設機械などを手掛けており、日常生活を支えるインフラを、様々な製品やソリューションによって支えています。

1955年には初めて海外に進出し、現在は建設・鉱山機械の売上比率の80%以上を海外が占めるまでに成長しました。グローバルで6万人以上の従業員を抱え、それぞれの地域に適切な製品・ソリューションを提供し続けるとしています。

2.小松製作所の株価推移・業績

10年間の株価推移を見ると、2016年から2018年にかけて上昇し、ピークとなった2018年1月では一時4,500円を記録しました。その後は下落するものの、新型コロナショックの影響は軽く、2020年3月以降は上昇し、現在は2,500~3,000円前後で推移しています。

2023年3月期 第1四半期の決算によると、売上高は7,638億円で対前年17.8%増、営業利益は935億円で51.5%増と、前年の第1四半期と同様に増収増益となりました。建設機械・車両部門では、一般建機・鉱山機械ともに北米やアジアを中心に好調に推移しました。

新型コロナの影響によるサプライチェーンの混乱で生産及び販売への影響は続いているものの、クロスソーシング(相互供給)などにより需要拡大を着実に取り込んでいます。また資源価格の上昇で鉱山機械の需要が好調であったことに加え、円安の影響も重なり売上高は前年同期を超えました。

3.小松製作所のESGに関する取り組み

小松製作所は「SUSTAINA ESG AWARDS 2022」を受賞した企業の1つです。サステナビリティに特化したプラットフォームサイトの「SUSTAINA」を開発・運営するサステナ株式会社が主催する制度で、サステナビリティ活動に積極的に取り組む企業を表彰するものです。

小松製作所は総合部門でゴールドクラス、ESG部門の「E.環境」でブロンズの表彰を受けました。

3-1.サステナビリティ基本方針

小松製作所は自社の存在意義を「ものづくりと技術の革新で新たな価値を創り、人、社会、地球が共に栄える未来を切り拓く」としています。持続可能な社会の実現と事業の成長のために重要な課題に取組み、 社会や外部環境の変化に柔軟に対応できる企業グループとして、コーポレートガバナンスの一層の充実を図り、ステークホルダーと共に社会に貢献しいく方針です。

サステナビリティ基本方針は「人、社会、地球と共に栄える未来を切り開く」です。人に関しては個や人権の尊重、社会に関しては循環型社会や法令遵守、地球に関しては環境負荷低減や地球環境の保全と事業の成長の両立などを重視しています。

3-2.環境に関する取り組み

前述のアワードで同社が特に評価されたのは環境部門です。循環型社会形成への取り組みとして、リマン事業の展開、生産における資源有効利用活動(廃棄物・水資源)を推進しています。

リマン事業とは現場で長期間稼働した建設・鉱山機械から取り外したエンジン・トランスミッションなどのコンポーネントを回収し、新品同様によみがえらせて再び市場に供給する事業です。全世界11か国に設置した工場・センターで推進しており、分解、洗浄、再使用判定、部品交換、再組立などの工程を経てリユース・リサイクルを実施しています。

4.小松製作所の将来性

小松製作所の将来性について、まず業績面から見ていきましょう。
売上高は年によって上げ下げはあるものの、近年は海外需要をうまく取り込んでおり、海外の売上が伸びています。営業利益率は毎期10%程度となっており、トヨタなどよりも高い水準です。海外事業が伸びていることは、今後の成長性に大きなプラスとなります。

株価は新型コロナショックのダメージは比較的軽く、執筆時点では2,600円程度で推移しています。PERは12倍でおおむね適正水準であり、PBRは1.1倍なので割高感もありません。配当利回りは3.3%で、国内株の平均である2%より高い水準です。

次にESGの観点からはリユース・リサイクルのグローバル展開を行い、環境面で高く評価されています。稼働した機械から部品を取り出して再使用するリマン事業などを今後さらに推し進めていくことで、同社の業績や評判にプラスとなるでしょう。

まとめると、小松製作所の業績は好調で、銘柄の割高感もなく、配当利回りも比較的高い水準です。ESGの観点では環境面で高い評価を受けており、資源の有効利用の面でも優れた実績を出しています。将来性はあると言えるのではないでしょうか。

ただし小松製作所は景気に敏感な銘柄でもあり、リーマンショックの際には大きく株価が下落しました。景気の悪化が本格化した場合、株価も大きく影響を受ける可能性があり、その際には次の好景気までホールドし続けるなど、対策を想定しておく必要があります。

5.小松製作所の配当・優待情報

1株あたり年間配当(2023年3月期予定) 96円
主な株主優待 オリジナルのミニチュア(非売品)

2023年の3月期の配当は、第2四半期末に48円、期末に48円で合計96円を予定しています。これは前年度の2022年3月期と同額です。同社の株価は2,600円前後であり、予想配当利回りが現時点で3.64%となっています。

株主優待については、オリジナルのミニチュアを贈呈しています。2021年は100周年として、コマツ1型均土機、バッテリー駆動式ミニショベルが送られました。いずれも非売品であり、同社のファンの方には嬉しい内容でしょう。

注意点としては、300株以上保有し、かつ3年以上継続保有している方が優待の対象であるということです。300株を保有するには、現在の株価水準で換算すると80万円程度の資金が必要になります。

まとめ

小松製作所(コマツ)の事業内容、株価推移、ESGに関する取り組みなどについて紹介しました。ショベルカーやブルドーザーといった土木関連の機械、鉱山機械などを手掛け、北米やアジアでの売り上げが伸びています。

同社の業績は堅調で、PER・PBR・配当利回りといった数値はおおむね適正水準となっています。ESGでは部品のリサイクル使用などを推進しており環境面で高く評価され、将来性もあると言えるでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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