半減期を利用したトレード方法とは?コインチェックを活用したドルコスト平均法のすすめ

証券会社を経て、暗号資産(仮想通貨)取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. 半減期とは
  2. ビットコインマイニングとは
  3. 半減期に効率的にトレードするには
    3-1. イベント・アービトラージ
  4. 半減期までにゆっくりとドルコスト平均法で積み立てる

ビットコインが半減期を迎えたことは記憶に新しく、2020年の暗号資産業界を盛り上げた大きな出来事でした。しかし、2020年が終わりに近づいている中で半減期を未だによく理解していない方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、暗号資産取引を始めたいという方の中には半減期が何か、また半減期が市場にもたらす影響やトレード方法に興味がある方がいるかと思います。

この記事では改めて半減期の基礎情報から半減期でのトレード方法までを解説していきます。

半減期とは

仮想通貨の世界では、ビットコイン半減期という用語は、新規通貨の発行率を低下させる工程を指します。より正確な定義では、半減期はビットコイン採掘者に提供される新規ブロックを採掘した報酬を定期的に削減することを指しています。半減期には、ビットコインが最終的に最大供給量に達するまで、安定した発行率に従って市場流通量が増えていくことを保証する役目があります。

ご存知の通り、従来の金融システムでは政府の方針に従って銀行が紙幣を発行するのが一般的なので、ビットコインが発行される方法に馴染みがない方が多いかもしれません。中央管理者が存在しない暗号資産では、このようにあらかじめ決められたプログラムに従って通貨が発行される事が一般的です。

ビットコインマイニングとは

ビットコインのマイニングは、コンピューターを利用して膨大な計算を行って特定の数値を導くことで、ビットコインを報酬として受け取れるという仕組みになっています。

さらに詳しく説明すると、新規発行されるコインはブロックリワード(ブロックマイニング報酬に取引手数料を加えたもの)の一部として継続的に発行されています。つまり、ビットコインマイナーが新しいブロックの鍵の発見と、ブロック内に保存されている取引の履歴の整合性の検証に成功するたびに、その仕事の報酬として新たに生成されたコインを獲得しているのです。

新しいビットコインを世に出すのはこのマイニングであり、これはあらかじめプログラムによって制御されたペースで行われます。ビットコインのブロックは平均しておおよそ10分ごとにマイニングされ、マイニング報酬は決められた割合で減っていきます。

ビットコインブロックチェーンでは半減期を迎えることで、マイニング報酬は21万ブロックごとに半減することになっています。ここで、マイニングのペースを考えると21万ブロックは4年ごとに生成されるという計算になります。つまり、ビットコインが初めて世に出されてから何度も半減期を迎えている事になります。

過去の半減期ごとのマイニング報酬を見ていきましょう。ビットコインのマイニング報酬は、ビットコインブロックチェーンの一番始めのブロックであるジェネシスブロックから発行が始まりました。当初はマイニング報酬は50BTCと設定されていましたが、その後、2012年に25BTCに削減されました。その後、2016年には12.5BTCに削減され、2020年5月11日日に行われ、ブロックマイニング報酬は6.25BTCに削減されました。

ビットコインブロックチェーンでは合計32回の半減期が発生することになっており、それ以降は半減期が行われる事はなく、それ以上のビットコインは生成されなくなります。この時点でビットコインの総量である2100万BTCが最終的に市場に出回ることになります。

半減期に効率的にトレードするには

次の半減期はおよそ4年後ですが、過去のチャートを見ると半減期が市場に影響を与えることがわかっています。ではそのような時期に効率的にトレードをする方法を考えていきましょう。

ここで注意して頂きたいのは、半減期はビットコインにのみ存在するというわけではなく、ビットコインキャッシュやモナコインなどのアルトコインにも存在するという事です。ビットコインの次の半減期は4年後あたりですが、アルトコインでは半減期が近いものも存在するので、半減期を利用したトレードを行う事ができます。

イベント・アービトラージ

半減期の時期や状況によっても変わりますが、半減期によって暗号資産のインフレ率が低下することで、強気の駆け引きが生まれると考えることができます。それでは過去のデータを使って、イベント・アービトラージの観点から半減期で取引する方法を考えていきましょう。ここではビットコインのチャートを見ていきます。

半減期の日の後に価格が上昇している事が分かるでしょうか。マクロ経済学の観点からすると、短期的な価格変動は需要と供給のバランスによって動かされると考えられています。

ここで注意していただきたいのは、長期的な価格上昇を引き起こすインフレ率の低下という根本的な点は、短期的には無視されるという事です。長期的にみると、供給の減少が価格の高騰に繋がるのは半減期というようなファンダメンタル材料であることには変わりはありません。しかし、短期的にはマイニング報酬半減を取り巻くあらゆるニュースの影響で、市場のセンチメントが高くなったのが価格上昇に繋がったと考えられます。

さらに詳しく当時のビットコインへの関心の上昇具合を調べたい場合は、Googleトレンドから半減期の頃の「ビットコイン」の人気度を見ると良いでしょう。

このように人気度は0から100の間で67をとっており、半減期付近で関心が高まった事が分かります。

さらに「Bitcoin」で調べてみると人気度の指数は97まで上っています。こうしたデータから考えると、ニュースなどでビットコイン半減期を知った方はその情報から買い注文を入れた事が予想されます。

こうしたBTC取引を行うには、証拠金取引やUSDTを安全資産として利用し取引するか、ETHでヘッジする事をおすすめします。

半減期までにゆっくりとドルコスト平均法で積み立てる

今回は半減期とイベントアービトラージについて考えていきました。半減期周辺の価格上昇について簡単にまとめると半減期に関する議論やニュースが過熱しているため、イベントの前にコインの需要が高まります。しかし、半減期が完了したというニュースが流れると買い圧力がなくなり、価格が下落するという理論です。

このような半減期を利用した中短期取引では無く、長期取引に興味のある方はコインチェックの積み立てサービスをご利用頂くと良いでしょう。コインチェックのつみたてサービスは1日ずつの積立も可能となっているため、半減期前に細かくゆっくりポジションを積み上げていきたいという方も利用できるサービスです。また長期的に見ても定期的に日本円からビットコインをゆっくりと購入することで、時間分散を図ることができます。

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11月に入ってからのビットコインの最高額達成のニュースを見て、ビットコインの長期保有を検討している方は積み立てを検討してみて下さい。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 【運営サイト】FXの車窓から