仮想通貨の積立はコインチェックがおすすめ!資産形成のための積立手法を徹底解説!

証券会社を経て、仮想通貨取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. Coincheckの積立サービスとは?
  2. 積立投資の基本「ドルコスト平均法」
  3. ドルコスト平均法がFXで利用されることが多い理由
  4. ビットコインとFXでドルコスト平均法による積立の大きな違いとは?
  5. Coincheckで「つみたてサービス」を利用する場合の購入方法は?

現在の仮想通貨は全体の時価総額で20兆円以上となっており、伝統的なアセットクラスと比較すると流動性はまだ低いものの、マーケットとして着実に拡大してきています。

投機に近い取引活動がここ数年主流となっていましたが、最近では中長期的に保有する投資活動が機関投資家を中心に見受けられるようになっています。

FXや日本株や投資信託をされている方の中には「一部は仮想通貨で運用したいけど、毎日市況を追う時間は取れない」という方もいます。あるいは、ビットコインの買い時がよく分からない、トレードに自信がない、取引に必要な時間が取れないといった人にとってCoincheckの積立サービスは便利です。ここでは、Coincheckの積立サービスの使い方や注意点について解説したいと思います。

①Coincheckの積立サービスとは?


Coincheckがリリースした「Coincheckつみたて」サービスは、毎月最低1万円から自動積立を行うことができるサービスです。また2020年3月からは「毎日つみたてプラン」を提供し始め、より細かなスケジュールで自動的に積み立てることができるようになりました。

銀行口座を指定し、Coincheckのアカウントと連動させることで、定めた日に積立されるようになります。これは元々、利用者の声をヒアリングして商品化に至っており、ニーズに合わせた商品であることから希望者も多いことでしょう。

現在、積立可能な通貨は「BTC」「ETH」「ETC」「LSK」「XRP」「LTC」「BCH」「XLM」の8種類となっており、この通貨数の豊富さはCoincheckの大きな特長の一つとなっています。

やはり、CoincheckはJVCEAや金融庁との交渉が上手い様子です。JVCEAの新規通貨審査を通り、金融庁のホワイトリストに載せてもらわないと、新規通貨として取り扱いはできません。この審査を通すには、大変な労力が必要になると想像できます。Coincheckの担当者はこうした審査プロセスをしっかりとケアしつつ、交渉できているようです。いまや「Coincheck=新規通貨」という印象が、業界内で強くイメージされています。

それでは積立投資を行うにあたって、一般的な知識と仮想通貨における積立の注意点について、筆者の考えも交えながらご紹介したいと思います。

②積立投資の基本「ドルコスト平均法」

最初に積立投資の考え方として頻繁に引用されている「ドルコスト平均法」について説明します。ドルコスト平均法とは、毎月一定額で同じ商品を購入することによって、平均単価を平準化させる方法です。価格が高い時は少量しか購入出来ないものの、価格が大きく下落している場面では多くの数量を買えることから、平均購入単価が長期的には安定するという投資法です。資産運用では有名な投資法の一つであり、特に外国為替の取引(現物、FXを含む)で行われているケースが多いです。

例としてシミュレーションしてみましょう。毎月1万円分のビットコインを購入するとします。3か月間の運用で、ビットコイン円のレートが下記のように推移したと仮定します。

  • 初月:1,000,000円
  • 2ヶ月目:900,000円
  • 3ヶ月目:800,000円
  • 平均購入単価:2,700,000円 / 3か月=900,000円

この3ヶ月間で見ると価格は20%下落していますが、3回に分けて購入していることで平均購入単価は「900,000円」ということになります。

つまり、900,000円まで価格が上昇すると損益は「0」となり、それ以上上昇した分は利益となります。

これがドルコスト平均法の考え方です。

③ドルコスト平均法がFXで利用されることが多い理由

次にCoincheckでドルコスト平均法を利用して積み立てることへの注意点の前に、「ドルコスト平均法がFXの世界で利用されることが多い理由について説明します。

「仮想通貨の積立なのにFXで使われている理由なんて関係ないのではないか?」と思われる方も多いと思います。しかし仮想通貨でドルコスト平均法の積立を利用するにあたって、とても大事な内容に関連するので必ず理解してください。

FX(外国為替証拠金取引)市場には、「ドル円」や「トルコリラ円」等の各国の通貨を長期的なスパンでドルコスト平均法で購入し、価格が上昇したタイミングで売る運用戦略を実践する投資家が多くいます。

その理由として、以下の2点が大きな要因として存在します。

  1. FXの世界は値動きの長い歴史があり、ヒストリカルチャートで大きなレンジが形成されているため、いずれ価格が戻ると期待できること
  2. 法定通貨には「通貨金利」と呼ばれる金利が発生するため、「高金利の通貨を保有し、低金利通貨を売っておく」ポジションを作ることで金利差(「スワップポイント」)を享受できること

米国の政策金利が日本の政策金利よりも高い状態が継続的に続いているので、20年程度スワップポイントをもらい続けることが可能となり、年間数%の金利が享受できることになっています。

それでは次に、仮想通貨とFXで積立する場合の注意点について説明します。

④ビットコインとFXでドルコスト平均法による積立の大きな違いとは?

ここからは、Coincheckつみたてサービスを利用する前に注意しておくべき点を、FXの積立と比較しながらご説明します。

例えばドル円の過去の長期チャートをご覧ください。

これは1987年からのドル円相場です。下は80円付近で止まっており、上昇しても120円から130円で止まる傾向を感じさせるチャートになっています。

つまり、下落したとしても「どこかで下げ止まる」と、チャートから想像できると思います。この時に淡々とドルコスト平均法で購入しながら平均単価を低下させておくと、反発したタイミングで利益を得られます。このように、過去のデータの裏付けがあるため、FXでドルコスト平均法を利用しやすくなっています。

次に、ビットコイン円のチャートをご覧ください。

2016年からの4年程度のデータの中で、安値は数千円、高値は220万超となっています。歴史が浅い商品なため、どこがレンジになるか全く分からないチャートです。

先ほどドル円で通貨金利の差によるスワップポイントに触れましたが、仮想通貨は日本では「コモディティ」扱いでもあり、通貨金利というものは一切ありません。保有しておいても金利が一銭も入ってこないので、「平均コストが改善されない」という点がとても大きなポイントです。

FXで2%の金利が享受できた場合、10年間積み立てると20%の金利が享受できることになります。実質的に「平均購入単価を20%、押し下げることができている」ということです。この点が筆者として仮想通貨の積立を行う場合に注意すべきポイントと考えています。

しかし、仮想通貨の積立自体が悪いわけではなく、使い方が大事ということです。最後にその点を説明したいと思います。

⑤Coincheckで「つみたてサービス」を利用する場合の購入方法は?

筆者がオススメする「つみたてサービス」の使い方は「通貨を流動性の高い2種類に絞って行うこと」です。現在はコロナショックの影響もあり、世界各国が経済刺激策として市場に大量の資金を供給しています。

景気が悪くなっているため、お金を市場に放出してお金の巡りを良くするということです。そうした流れの中で、市場に溢れた資本の一部が仮想通貨市場に流れてくることが想像できます。私は今後数年間に渡って、上昇トレンドが生まれてもおかしくないと思っています。

その中で、仮想通貨市場を見ると「ビットコイン」の市場占有率は65%と高くなっています。つまり市場参加者の多くはビットコインに投資をしているということになります。そのため、最も資金が流入しやすく最も上昇する可能性を見込めるビットコインが、積み立てを行う価値がある通貨と考えています。

私は、ビットコインだけでも十分だと思います。しかし、もう一つ通貨を増やしたい場合は「イーサリアム」も選択肢の一つでしょう。流動性がビットコインに次いで大きく、その技術がすぐに無くなることはないと言えるほど、イーサリアムは発展してきています。長期的に積立を行っても良いと思います。

FXと比べて仮想通貨は値動きが大きい特徴があります。そのため、上昇した場合の期待値はFXより大きくなっています。この点は仮想通貨投資のメリットとも言えます。上昇率だけを考えると、FXの金利が気にならないほどのリターンを得られる可能性があります。

積立金額は余剰資金の範囲で設定し、その中でさらに2通貨に振り分けることで、なるべくリスクを低減させるようにしましょう。一度積立投資を決めたら、あまり触らず、忘れて置くぐらいの意識で、長期間行うことが大切です。しかし、念のため、自身で「ここまで下落したら止めよう」というラインは設けておくべきです。仮想通貨は、下落した場合にどこまで下落し続けるか分からない商品ということは常に意識しておきましょう。

HEDGE GUIDE編集部後記

「Coincheckつみたて」はCoincheckで口座開設をしているユーザーなら誰でも、スマホアプリからも利用を開始できます。アカウント開設は最短5分で完了しますので、この機会にチェックしてみてください。

The following two tabs change content below.
中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。 【保有資格】証券アナリスト